小さな玉砂利が
足の裏でくすぐる海岸で
出典: 海とピンク/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
1行目の部分で、男性の性格の不安定さを表しています。
足元が悪いことと、男性がフラフラとしている様子がリンクしているように感じます。
または、これからの2人の関係が不安定なのでしょうか。
この曲の中では、あまりいい意味ではないようです。
2行目にある「くすぐる」とは、女性のアピールだと考えられます。
『早く気がついて』とアピールをしているのに、男性は気がつかないようです。
それほど男性は何も考えていないような人なのでしょうか。
泣いているのは、自分だった
ちょっと君を見て 海を見て
あくびして
出典: 海とピンク/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
ここの歌詞部分からは、泣いていたのは男性だったということがわかります。
上記であった女性の震えというのは、泣いていたわけではないようです。
『やっと気がついたのね』と笑っていたのでしょう。
そして、女性を見たとき、何かを感じた男性。
その何かはよくなかったもので、目をそらした先が海だったわけです。
「あくび」をしたのは、涙が出てしまったことを隠すため。
男性は、何も考えていないようでしたが、ここにきて気がついたようです。
ですが、泣いているということは、それはもう遅かったのでしょうか。
ショックを受けた理由とは
プラスチックでがっかり 言葉だけ無邪気になる
ほらまた だまされてた
いらないものばっかり 大事なものばっかり
持ち上げてキョロキョロして
出典: 海とピンク/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
落ち込んだ理由とは
1行目で「プラスチック」という言葉があります。
海に浮かぶ浮遊物(プラ)は、地球の環境悪化に繋がり、よいものではありません。
この男性も、女性にとっては「プラスチック」ような存在。
だからショックを受けたのだと思います。
1行目後半の「無邪気」というのは、素直という意味です。
また、深く考えていないのような意味もあります。
深く考えず、女性に向けて愛を振りまいていたのでしょう。
ですが、2行目にある通り、よくない結果に繋がってしまいました。
男性は戸惑い、不安になってしまった
自分の中で「これは必要だな、不要だな」の区別がつかないような優柔不断さ。
男性がフラフラしているような人だと、4行目で確信します。
女性は、どっちつかずではっきりしない、この男性に愛想を尽かしてしまったのです。
女性の冷たい雰囲気を、男性はこのときはじめて感じたのだと思います。
「プラスチック」とは、無機物ですから温かみを感じません。
女性の対応の冷たさも表しているのでしょう。
今さら遅かったのか
この場面では、男性の最後の抵抗を表現しています。
男性と女性の関係は修復されるのでしょうか。
詳しく読み解いていきましょう。
とんがった ゴミの中
かたくなる身体をよせ合って
頑張って嘘つきで
それでいて 真面目な告白に
ちょっと君を見て 海を見て
あくびして
出典: 海とピンク/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
矛盾している言葉の意味
1行目は女性の攻撃(態度)を表しています。
『トゲトゲ』や『鋭い』など痛そうなイメージの言葉だからです。
男性は、そんなトゲのようなものがたくさんある中「プラスチック」を抱いています。
あんなに柔らかくて温かかった女性のカラダも「プラスチック」のようにかたくなりました。
あくまでも、男性がそのように感じているだけですが、冷たくかたいものであるとわかります。
温もりを感じない、冷たい女性のカラダ。
3行目が、この場面で注目するべき矛盾している言葉です。
その言葉の意味とは、男性のどっちつかずな態度とリンクしています。
それでも男性はこれじゃダメだと感じ、ウソをついてでもそばにいてもらいたいと努力をしました。
『これからはしっかりするよ』と、いつもと違うようなフレーズを使って。