大人は判ってくれない
胸が苦しいことさえ…
そうさ 自分が子供の頃を忘れているんだ
The past Memories are fading fast you're losing control
Oh, don't give up just tell me now, oh
出典: http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03d34e.html
大人になって世界が広がり、世の中を知っていくにつれて、子供だった頃の気持ちはなくなっていきます。
そして、子供の世界の狭さ、その中で湧き上がる孤独や絶望の恐ろしさは忘れてしまうでしょう。
英詞の部分では「そうやって子供時代の記憶が過ぎ去って消えていくことはどうしようもない」と、自分たちを判ってくれない大人への理解も見せています。
その後に続く「諦めないで、私に教えて」というメッセージは、何を意味しているのでしょうか。
絶望が自分を傷つける
もし 痛みが消えないなら
自分自身傷つけて
もっと強い痛みで忘れてしまおうか
やさしさに触れるだけで
真っ赤な血が滲んでくる
僕が 僕がいなくなったって…
(誰にも…)
出典: http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03d34e.html
「大人は信じてくれない」と諦めた果てにあるのは、絶望に押しつぶされて自分自身を傷つける行為です。
そうやってさらなる痛みを得ることで、今の痛みを誤魔化すという悪循環に陥っていきます。
(誰にも…)と途切れる言葉に、既に取り返しのつかないところまで諦めが進んでしまっている様子が表れています。
いつもと変わらない
誰も探してくれない
時代の片隅で
僕は殺されてるんだ
出典: http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03d34e.html
くり返されるサビの後にやってくる結末は、曲のテーマを簡潔に表しています。
いつの時代も、昔の心を忘れて自分達の都合で動く大人によって子供たちはないがしろにされ、その心は殺されてきました。
なぜ欅坂46は「大人批判」をする?
これまでも「大人批判」を続けてきた欅坂46
「大人は信じてくれない」には、子供とは決して相容れない部分を持った大人たちへの明確な反抗心が表れています。
欅坂46は、これまでにもデビューシングル「サイレントマジョリティー」や2枚目のシングル「世界には愛しかない」で「大人批判」ともとれる言葉を歌ってきました。
大人批判はもはや、彼女たちの世界観に欠かすことのできない要素のひとつと言えます。
欅坂46の特殊なコンセプト
欅坂46は、他のAKBグループや姉妹グループと比べても明らかに異質な存在です。
他の系列グループや一般的なアイドルが「笑顔・元気のよさ・可愛さ」などを前面に出して活動することが多い一方で、彼女たちは笑わないクールな表情、鋭く突き刺すようなメッセージなど、攻撃的で異質な雰囲気を描き出してきました。
アイドルとして唯一無二の世界観を描く彼女たちのコンセプトとして、よく「反体制」や「変革」といった言葉が挙げられます。
そんな、変化を求める彼女たちのグループとしての姿勢そのものが、「大人批判」という現状の世界を打ち壊すようなメッセージを描く理由なのではないでしょうか。
まとめ
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