欅坂46の歌詞が共感される理由とは
欅坂46はAKB48と乃木坂46の潮流より生まれたグループです。もともとは坂道グループ第2弾でした。
ところが欅坂46は人気を博し、乃木坂46とは全く違ったグループとして認識されています。それは欅坂46が歌う曲の歌詞に、共感がもてるという意見が多いからでしょう。
それはいったいなぜなのか、共感できる理由を探ってみました。
欅坂46の歌詞が共感できる理由
欅坂46の歌詞ははっきり言って日常を素直に言葉にしたようなものではありません。
それは後々紹介する歌詞で明らかになると思いますが、歌詞に共感できるのはまずタイトルです。
タイトルには造語も多いですが、「語るなら未来を…」や「世界には愛しかない」など、素直に伝わってくるものも多いのです。
またタイトルだけ見ると「?」となるような曲でも、歌を聞くうちに納得させられるものが多いのが特徴です。
さらに歌詞の出だしは、リアルな10代の女子高生が持つ感情、気持ちにリンクしているといえます。20代以上でも「こんな気持ちあった」と共感できるでしょう。
だからこそ、欅坂46の歌詞は共感できるといわれているのです。
10位:語るなら未来を…
名言を紹介!
もう 失った人生なんて語るな
ほんの一部でしかないんだ
手に入れたのは脆い現実と
飾られた嘘のレッテル
破片(かけら)を拾い集めるな
語るなら 未来を…
出典: 語るなら未来を…/作詞:秋元康 作曲:PENGUINS PROJECT
過去を振り返るよりも、未来を語ろうと言われているようですね。
失われた過去は人生の一部でしかない、そこから手に入れられるのはふとした瞬間に崩れる現実と自分を飾る嘘のレッテルなのです。
それよりも未来を語ることで、自分の将来を見つめていくことのほうが大切ではないでしょうか。
過去を振り返って後悔したり感傷に浸ったりすることは意味がないといいたいのでしょう。
何故なら過去はもう変えられないからです。
しかし未来なら自分が変わろうとすれば、いくらでも変えられます。
自分の人生において無限の可能性があるのは、過去ではなく未来の方なのです。
未来について考えるということは、自分自身を成長させることでもあるといえるでしょう。
9位:渋谷川
「渋谷川ってどこ?」と思う人もいるかもしれませんが、実際に渋谷区の宮益橋から天現寺橋までを流れている二級河川です。名曲「サイレントマジョリティー」のジャケット撮影にも利用されました。
歌っているのは「ゆいちゃんず」、今泉佑唯さんと小林由依さんです。「渋谷川」は「サイレントマジョリティー」Type-Bに収録されていますよ。
1枚にしか収録されていないのに検索数が多いというのは、それだけ人気が高いということなんですね。
名言を紹介!
君は知ってるかい?
あの渋谷川
少しでいいから
思い出して欲しい
いつもいつも君と僕が
歩いた道の
近くを流れる
川があるように
ずっと 僕は
愛し続ける
出典: 渋谷川/作詞:秋元康 作曲:中村泰輔
渋谷川を自分にたとえ、あなたが愛してくれなくても、友達だとしても、あなたを愛している僕がいることに気付いてほしいのです。しかし傍にいるのが当たり前になっているんですね。
あなたは渋谷川を知っているだろうか。知らなくてもいい、少しでいいから、いつもいっしょに歩いた近くに流れる川があるように、愛し続ける僕がいることを思い出して欲しいのです。
ひっそりと佇んでいる小さな存在であるがために、忘れられてしまう渋谷川。
それと自分自身の存在を重ね合わせ「君」に対して覚えていてほしいと歌っている主人公。
そこからは、彼の切実な想いが感じられます。
いつか忘れ去られてしまうとしても、主人公は君のことを愛し続けるのでしょう。
「渋谷川」という目立たない小さな川が舞台だからこそ成り立つ、切ないストーリーです。