はじめに
夏をポップに彩るダンスナンバー
"W CONCEPT SUMMER SINGLE"の第1弾として発表されたこの曲。
まさしく、夏を盛り上げるために作られた作品です。
特にミュージックビデオは、彼女らの持ち味である抜群のダンスパフォーマンスがさらにこの曲を盛り上げています。
聴いたら気分が上がらずにはいられないでしょう。
真夏の暑い時期の旅行など、気分を上げたい時、是非聴いて頂きたい1曲ですね。
今回は、勝手に体が動き出してしまいそうなこの曲の歌詞に着目し、曲に秘められた魅力を読み解いていきます。
是非ご覧ください。
【夏は私が呼び寄せた!】
溢れ出る熱
ジリジリ温度急上昇 肌に貼りつくHeat & Beat
空に親指立てて 太陽ヒッチハイクしたのよ
触(さわ)れないほど火照(ほて)るカラダ
構わないから抱きしめてごらん?
出典: 曲名/作詞:小竹正人 作曲:Henrik Nordenback,Christian Fast,Lisa Desmond
曲の出だしからとても強い熱量を感じさせるワードがどんどん出てきます。
身を焼くような、真夏・常夏の雰囲気が強烈に伝わってきますね!
カラダの外・中どっちもアツい!
暑さを表現する比喩表現から、"茹だるような"、"身体中から汗が滴るような"、そんなアツい温度域を感じます。
我々を早速熱帯に誘っているのでしょう。
ただしそのアツさは、四季が変わって必然的に訪れた"ただの夏”ではありません。
”自分が夏を求めて、能動的に太陽を引き寄せた”、そう言わんばかりの気持ちが2段目のフレーズから感じられます。
「待望の夏が遂にやってきた!」と歓喜するような、夏の必要性を訴える強い意志が伝わってきますね。
そしてそんな夏の訪れとともに、自分の体温も上昇していくのです。
それは”温度”という物理現象だけでなく、”アナタ”という存在のためにカラダの内から生じる恋の熱も相まっています。
外からも内からも熱が生じている、只ならぬ温度感を感じさせますね。
まさしく真夏の気温と自分の気持ちを同調させ、「早く行動を起こしたい!」というような感情が表現されています。
【恋にもアツく!】
夏×恋
キミも同じ熱量(キモチ)で
恋を乗りこなしてみて
Heartが焦げるくらい暑くなればいい
ボヤボヤしたら溶けちゃうような
ナツになれ!
出典: 曲名/作詞:小竹正人 作曲:Henrik Nordenback,Christian Fast,Lisa Desmond
次のフレーズでは、明確に夏と恋をリンクさせるような表現が示されています。
こんなにも夏を待ち遠しく思っていたのは、恋を盛り上げていきたかったからなのです。
「暑くなる夏に気分を乗せて、アツい恋をしよう!」
そんな気持ちが文面からひしひしと伝わってきます。
熱量を「キモチ」と読んでいることから、熱くなる体温がただの夏の気温だけではないということが明確にうかがえます。
「キミ」というのは、恐らくリスナーのことでしょうか?
「曲を聴いてるアナタも、この夏の恋に没頭しよう!」
というような応援メッセージにも感じられますね。
歌詞の3段目以降では、「焦げる」「溶ける」という温度が高まる様子が印象的です。
これらのフレーズからは、恋に対する本気度が読み取れます。