辿々しく挨拶をする転入初日。
拍手で温かく迎えられます。
クラスメイトに囲まれ、話しかけられる男子生徒。
でも、ひとりになると物憂げに窓の外をぼんやりと見つめます。
初めのうちは、なかなかすぐに皆と打ち解けられないこともあるでしょう。
彼の場合、前の学校で何か悲しいことがあったのです。
きっと過去をふとした瞬間に思い出して、塞ぎ混んだこともあるはず。
けれども、いまは晴れ晴れとした顔で外の景色を見ることができる。
それは、彼がしっかりと築いてきた学校生活があるため。
彼は前に進むためにこの学校に来たのです。
自分の足で確実に立ち上がり、自分の目指すところへ辿り着けた。
その軌跡が見て取れます。
先生の不安
先生も昔の男子生徒のことを思い返します。
出会った頃は、不安げに歩を進めていた彼。
恐る恐る歩いていました。
まるで周りに気を遣い、自分の存在を小さく見せるように。
先生も初めは不安だったのでしょう。
励ます言葉をかけ、エールを送ったものの、本当にこの子は変われるのだろうかと。
しかし、その不安はすぐに晴れることになります。
気がつくと、彼は走り出していたのです。
走り去るすぐ脇に先生がいることも気づかないくらいに。
真っ直ぐに、全力で走る彼の姿はまるで別人のよう。
自分の居場所を見つけ、やりがいに向かってひた走る彼。
先生もその姿を見て、ほっと顔を綻ばせるのでした。
背中を押し続けた先生
きっと、彼はこの学校生活の中でたくさんの経験をしてきたのでしょう。
時には、挫けたり、涙を流すことがあったのだと思います。
もう嫌だと投げ出したくなったことも。
しかし、そんな時も先生はいつも彼を見守り、温かい言葉を掛けてきました。
こんな先生がいたら、きっと学校生活もさらに輝きそうです。
苦難や苦労は、必ず一人で乗り越えなければいけないものではありません。
近くに頼れる人がいるならば、ぜひ力を貸してもらいましょう。
きっと解決への糸口をすぐに見つけられます。
その存在が先生であれば、経験と知識を基に導いてくれそうです。
歌詞も解説!
これからみんなへ贈る言葉 沢山の『涙』『笑顔』を誇れよ
僕ららしく明日を迎えに さあ いざいこう
出典: 贈る言葉/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
頑張ってきたみんなへ贈る言葉。
これまで経験をしてきた「涙」「笑顔」を誇ろうという励まし。
自分らしくて良い。
自分を誇って、明日を自ら迎えにいこう!というとても前向きなメッセージです。
『涙』はみんなへ贈る言葉 沢山の出来事を越えて今日だ
きっとまたいつか逢うまで さあ いざいこう
出典: 贈る言葉/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
自分が流した涙、仲間が流した涙、その全ては誰かへの贈る言葉。
沢山の思い出と経験があったからこそ迎えられる今日。
今はさよならでも、またいつか逢える。
その逢える日に向かっていこう。
さよならは、決して悲しいことばかりではないと励ましてくれる歌です。
『笑顔』はみんなへ贈る言葉 沢山の出来事を越えて今日だ
きっとまたいつか逢うまで さあ いざいこう
出典: 贈る言葉/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
笑顔も涙と同様です。
たくさんの言葉は、必要ないときもあるということです。
笑顔も涙も、全てあなたを構成する要素。
そしてまた逢える日までのエネルギーなのです。
『サヨナラ』みんなへ贈る言葉 沢山の出来事を越えて今日だ
きっとまたいつか逢うまで 届けよ 届けよ
届けよう
出典: 贈る言葉/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
「サヨナラ」は、悲しい言葉ではありません。
「またね」とまた逢うことを約束した言葉にも捉えられます。
『アリガトウ』みんなへ贈る言葉 沢山の出来事を越えてこれた
きっとまたいつか逢うまで 旅に出るのさ
出典: 贈る言葉/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
みんなへの「アリガトウ」は最上級の贈る言葉。
そして、「これからもよろしくね」という未来への架け橋。
今後迎える新しい出会い、未来への背中を押してくれるパワーワードなのです。