変化し続ける
成長し続けるために
下を見て 笑うよりも 上を見て 絶望したい
「もっと」口癖がいい
出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希
人は誰かと自分を比べてしまうことがあります。
自分がうまくいっていない時、自分よりもできてない人を見て無意識に安堵してしまうこともあるでしょう。
夢に向かって挑戦していても、自分よりも夢より遠い人がいればそれで安心してしまうかもしれません。
そして、自分より下の存在を笑う人もいるでしょう。
しかし、下ばかり見て比べて安心していては、自分が成長することはできません。
主人公はそれよりも上を目指して、その道のりの険しさに絶望する方が良いと思っているようです。
これから進む先にいる人や、待ち受けていることを考えると、その難しさを痛感することになります。
そこで自分には無理だと諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし主人公はその困難を見据えて、もっともっと頑張ろうとしているのです。
現状で満足していては、成長が止まり、結局夢を掴むことはできないでしょう。
そうではなく、主人公は成長し、挑戦し続けようとしているのだと読み取れます。
型にはまらない存在
音に数字をつけたがる 嗅覚に長けた あの人へ
今 俺はいくつだい? 聞かせて
出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希
世界には、あらゆるものは数字や数式で表現できるという考え方があります。
代表的なものでいえば黄金比が該当しますが、この考えの中には音も含まれているのです。
数字は答えを明確にし、曖昧さをなくすことを象徴しています。
歌詞にある「あの人」とはおそらく、こうした明確なものに固執する人を指しているのではないでしょうか。
明確な答えが出る数字を使って全てを表現できるという考えに、主人公は違う考えを持っているようです。
歌詞からは、どこか挑発するような雰囲気も感じられます。
夢に挑む自分は、常に成長し、変化し続けているはずです。
そんな存在を数字で示そうとすれば、どんな結果が出るのかと、あえて聞いているように感じられます。
数字で測りきれるものばかりじゃない、と主人公は考えているのではないでしょうか。
困難を乗り越えてこそ
特別ではない
不思議と 扉の向こうには V.I.P 名乗るやつはなく
誰もが 苦悩の果てさ 俺も
出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希
主人公が歩み出した先には、同じように、それぞれの夢に挑んでいる人がいました。
その人たちは皆、分け隔てなくそれぞれが苦悩を抱えています。
そんな状態で、自分は特別な存在だと名乗る人もいないようです。
そして、それは主人公においても同じこと。
主人公も自分なりの困難にぶつかり、進むたびに苦悩を抱えているようです。
その苦悩を抱えながらでもなお、夢を諦めることなく進んでいるのだと読み取れます。
いつかの自分へ
スタッカートに 刻んだ
歯切れよく歩いた 道じゃないけど
そっと 願いをこめた
あの日の少年は 今 この景色 何、想うだろう?
さあ 撃ち抜け
出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希
主人公が歩んできた道は、決して楽な道ではなかったようです。
調子よく進むことができれば良いかもしれませんが、夢を叶えるのはそう簡単なことではありません。
主人公は数々の困難にぶつかり、それを苦労しながら超えてきたのでしょう。
その道を振り返りながら、過去の自分に思いを馳せているように読み取れます。
まだ夢へ挑戦する前の自分が、もしも今の自分と同じ景色を見たらどう思うのでしょうか。
憧れていた夢へと近づいていることを嬉しく思うかもしれません。
ここまでくるまでに経験した困難の数々に、気圧されてしまう可能性もあります。
それでも、自分はそれらを乗り越えることができたと分かれば自信にも繋がるでしょう。
自分ならきっとどんな困難も乗り越えられる、という強い意志を持つことができるはずです。
過去の自分は、夢に向かって旅立つことを躊躇していたのかもしれません。
しかし、自分には困難を乗り越える強さがあると気づいて欲しいと願っているのではないでしょうか。
そして、強い意志を胸に、夢を撃ち抜くほどの勢いで夢に挑もうとしているように読み取れます。