NEWSの3rdアルバム「color」収録曲

NEWS【SNOW EXPRESS】歌詞の意味を解釈!忘れてた大切なものって?失わないための決意とはの画像

「SNOW EXPRESS」NEWSアルバム「color」の収録曲です。

アルバムの収録曲とはいっても、たくさんのファンの間で人気を集めています。

MVは制作されていないようですが、テレビ番組やコンサートで何度も披露されているほどなのだとか。

さらには竹内まりやさんが「大好き」と表明されたことでも有名な曲です。

それを聞いた小山慶一郎さんが「SNOW EXPRESSしか歌わないコンサートをやりたい」と仰るほどでした。

「EXPRESS」とは元々「表現する」や「速い」という意味の単語。

日本では「急行」という意味として、主に電車やバスで使われる言葉です。

恐らく、「SNOW EXPRESS」というタイトルも乗り物を指しているのでしょう。

曲調も「雪」らしく穏やかでキラキラしています。

さてそんな楽曲歌詞は、いったいどんな世界が描かれているのでしょうか。

冬の夜

冬の夜は真っ暗で寒いですが、その分ロマンチックな雰囲気にもなりやすいです。

雪が降る夜、恋人たちはバスに乗っていました。

何が起こるのでしょうか。

バスの乗客は自分たちだけ

そっと目を閉じて 心開きなよ
凍りついた胸 溶けて行く
バスは停まらない 客は僕たちだけ
傾く月影 駆ける SNOW EXPRESS

出典: SNOW EXPRESS/作詞:伊達あゆみ 作曲:山下達郎

雪が降る程の気温ということは、体の芯から冷え切ってしまうくらいです。

そんな夜に、一組のカップルがバスに乗っています。

夜行バスでしょうか。

「EXPRESS」はバスの意味も含まれているのでしょう。

しかも他に乗客は乗っておらず。ほぼ貸し切り状態

静かな雪の夜を、二人はバスに乗って駆けて行きます。

時間も既に遅いので、このままバスの中で一夜を過ごすようですね。

夜明け

約束の季節 蜃気楼 揺れる地平線
愛してると 確かめ合おう 何度も

出典: SNOW EXPRESS/作詞:伊達歩 作曲:山下達郎

彼らにとって冬は特別な季節のようです。

特別だからバスに乗っているというのもあるかもしれません。

こうして夜な夜なバスに乗っているということは、毎年冬は決まった場所へ出かけるということも考えられます。

それにしても、冬の曲で「蜃気楼」という単語が出てくるのは少し意外です。

こういったものは砂漠や海で起こるイメージがあります。

砂漠は熱い場所ですし、海もどちらかというと夏によく登場するものです。

敢えて冬にこのワードを出すことが、より強い印象を与えます。

歌詞に直接海という言葉はありませんが、バスはその近くを通っているのでしょうか。

「地平線」を目視できるということは、明け方まで愛し合っていたのかもしれません。

柔らかな光が灯る夜

吐息をつく すきもないほど抱いて
魚みたい 寄りそって揺れて眠ろう
時間(とき)は止まり 子供の夢のように
光の中飛んで行く 真冬のSNOW EXPRESS SNOW EXPRESS

出典: SNOW EXPRESS/作詞:伊達歩 作曲:山下達郎

バスの中で一緒に眠る様子を描いているようです。

その姿を寄り添うようにして一緒に泳いだり、泳ぎを止めて眠ったりする魚にたとえています。

種類にもよりますが、魚のカップルも人間のように一緒にいて子供を守ることもあるのです。

それは二人にとって幸せな時間に違いありません。

時間が止まってほしい、なんて子供のような願いすら頭に浮かんでしまうほどです。

いつしか恋人を乗せたバスは「光の中」を走っていました。

このとは何なのでしょうか。

星のようにも、街灯のようにも解釈することができます。

または降りしきるを光とたとえることもできるでしょう。

白い雪は、どんなに真っ暗な夜でも明るく見えます。

電気がなかった時代も、雪を灯りに本を読んでいたという話は有名です。

さらに「走る」のではなく「飛ぶ」と表現するのがさらに幻想的な雰囲気を醸し出します。

彼らにとって冬が特別なのは、こうした寒い時期にしか体感できない景色を味わえるからでしょう。

雪景色の中で