色褪せない旬の魅力・NEWS「さくらガール」

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10代の失恋に良く効く「さくらガール」の成分

春をイメージさせるタイトルながら、春夏秋冬おかまいなしに、ふとした時につい聴きたくなる歌があります。

NEWSの12枚目のシングル「さくらガール」もまたそのひとつです。

日本人が詩心を感じずにはいられない「さくら」を冠した歌はたくさんありますが、この「さくらガール」は特に10代の失恋に効くと言われています。

NEWSが6人だったころの思い出が詰まった歌

2010年3月31日、まさに桜のベストシーズンめがけて発売された「さくらガール」でしたが、何かとスキャンダルが多発していた時代を経て、メンバーが6人になり、11ヶ月ぶりのシングルとなってしまいました。

そんなファンが待ちに待った新曲は、見事オリコンランキングで週間1位を獲得し、春になると今でもテレビなどで良く耳にする人気曲となっています。

グループとして落ち着く暇がないまま季節が一巡りしようとしていたぎりぎりの時期に発売された「さくらガール」にこめられたメンバーとファンの願いは、他の楽曲よりもはるかに深いものとなっています。

4人だからこそ歌える、今の「さくらガール」

そして今、NEWSは4人となり、脱退したメンバーの歌割りを残ったメンバーが担当することで、「さくらガール」は進化し続けています。

皆さんは、この「さくらガール」を聴くと、どんな思い出が蘇りますか?

若い恋の儚さと美しさ、そして傷つくほどに強く成長していく恋を応援する歌詞をチェックしましょう。

1番の歌詞の解釈

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瑞々しい10代の初恋の鮮烈さ

さくらのような 君でした 春のような 恋でした
いつまでも 続いてゆくと そんな気がしてた
風が吹いて 散るように はらはらと 散るように

出典: さくらガール/作詞:ヒロイズム,Hacchin' Maya 作曲:ヒロイズム

「春は出会いの季節」といいますが、10代の身にふりかかる出会いは、その鮮度が一味違うものとなりがちではないでしょうか。

キラキラした毎日を過ごしている自分に気づかないまま、次々に新しいステージが目の前に現れます。

そして、自分が立っていたステージがガラッと変わった瞬間、そこで偶然出会ったヒロインと恋に堕ちる、そんな恋の堕ち方は、学生時代ならではの特権のようなものです。

さくらが咲くように、君がそこに咲いていました。

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突然の出会い 教室で二人
なんてことない 台詞ばかり
でも僕にとっては ぜんぶ忘れない
きっと 一生忘れない
散りゆくから 綺麗なんだってさ
そんなこと知らない僕になにが 出来たっていうのさ

出典: さくらガール/作詞:ヒロイズム,Hacchin' Maya 作曲:ヒロイズム

さくらのように教室で咲く「君」に恋をして、君との素敵な世界がこれからも続いていくと信じていた「僕」。

夢中で彼女を追いかけ、その言葉や行動にいちいち感動したり心を掴まれたりする、瑞々しい恋心が胸に染み入ります。

「桜って、散りゆくから綺麗なんだよ」と誰かに励まされた彼は言います。 「僕になにが出来たっていうの?」と。

もしかしたら、彼女にはすでに好きな人がいたのかもしれません。 あるいは、何も知らずに、叶わない恋をしていたのかもしれません。

甘いだけではない苦い恋の味を、初めて知ったであろう彼の心の移り変わりに、聴いている私たちは胸を揺さぶられるのです。

子どもじみた小さな恋が桜吹雪とともに散る

風が吹いて 散るように はらはらと 散るように
あの風が 連れ去ってゆく
舞って 舞って 僕のさくら

出典: さくらガール/作詞:ヒロイズム,Hacchin' Maya 作曲:ヒロイズム

「君が好きだ」という心だけが、桜の花びらとともにハラハラと散り、風に舞い上がります。

「舞え、僕のさくら」と語りかける彼の心の痛み、想いを手放させようと、風が吹きつけています。

「散りゆくから綺麗」という言葉に傷つきでもしたかのような、桜吹雪の中に立ち尽くす寂しさと孤独が滲みます。

2番の歌詞の解釈