「NIGHT POOL」にはひらがな表記で登場しています。
この曲はどっぷりラブソングなので、具体的にネオンという物が光っているという表現です。
ただ抽象的に深読みしてみると、こちらも「ネオン=女性=命=煌めき」とつながるかもしれません。
そして、煌めきといえば輝きと同じような意味でしょう。
輝けるんだ、
いつだって思いのままに
輝けるんだ
変わらない思いのままで
出典: Flash!!!/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
「Flash!!!」の歌詞を抜粋しました。
フラッシュ自体は閃光、瞬間的な強い光、閃き(ひらめき)のことです。
ここでも自分を輝かせることの大切さが熱いメッセージになっています。
まとめると「命=煌めき=輝き」。
さらに光も加えられるでしょう。
光放って It's Flash!!!
出典: Flash!!!/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
このように「Flash!!!」でも輝くことと光を放つことは同義語です。
光に憧れて
今日も空を眺めるのでしょう
出典: Prayer X/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
「Prayer X」の闇を抱えた主人公も光を求めています。
いつでも強がってないでさ
光だけをみつめていて
微かな光を 辿ってさ 生きるんだ
出典: 破裂/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
こちらは「破裂」の歌詞の抜粋です。
やはり闇の中にあっても光のほうへ目を向けることを呼びかけています。
常田さんの描く歌詞の世界では命とは光であり、輝きであり、煌めきです。
「ティーン」でも、絶望しがちな10代に命を輝かせようとしていれば大丈夫と伝えています。
その煌めきこそが「ティーン~」のコーラス&間奏部分および楽曲全体で表現されている点も興味深いでしょう。
2番の歌詞はこちら!
2番Aメロ
結局のところ
誰も教えちゃくれないんだ
進むべき道なんて
等身大のままで
生きていこうぜ
歳を重ねても
出典: Teenager Forever/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
ここから2番です。
子どもは先生や親、まわりの大人たちから勉強や生活について教わります。
ただ生き方は誰も教えてくれません。
こうしなさい、ああしなさいと口うるさい大人もいるかもしれません。
それでも、例えば宇宙の起源や構造、人間のルーツなど根本的なことは誰にもはっきりとはわからないのです。
大人にもわからないことはあります。
いつまでも子どものままと感じながら、子どもに教わりながら子育てをしていたりするものです。
大人になるとは、わからないままだと知ることかもしれません。
進路を決められるのは自分自身だけ。
10代の少年少女も、大人も、強がって自分を大きく見せる必要はないという話でしょう。
逆に卑屈になって小さく縮こまらなくても大丈夫。そうやって生きていこうということですね。
タイトルでは「ティーンエイジャー」と年齢を限定するような表現を用いたKing Gnu。
しかし歌詞にもあるとおり、大人にだってまだまだチャンスはあります。
年を重ねれば重ねるほど自分を押し殺すことを知り、自分を隠すようになるでしょう。
しかし「青春は永遠に」。大人だって自由に生きていいはずです。
ここでは先程と違って、「~しようぜ」と誘うような表現を用いています。
暗い穴にはまってしまった人たちを救い出すようなフレーズからは、やはり優しさが感じられます。
2番Bメロ
いつまでも
相変わらず
つまらない話を
つまらない中に
どこまでも
幸せを探すよ
煌めきを探せよ
出典: Teenager Forever/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
常田さんが歌う2番Bメロは1番Bメロと同じですが、井口さんが歌う最後の1行が加わります。
ネガティブな状態でもポジティブな方向へ目を向けることが大切ですね。
さて、ここでも歌詞の語尾表現に注目してみましょう。
これまで様々な言葉で優しさを表現してくれた常田さん。
最後の1行に注目してみると、ここでは「~しろよ」という命令形が用いられています。
「命令」とだけ聞くと、やはり厳しさを感じさせてしまうかもしれません。
しかしこの言葉の裏には、これまで進んできた道への理解が隠されています。
最初は人生に迷う若者たちへ、自分自身で道を決めるように促しました。
続いて穴にはまってしまった大人たちへ、そこから抜け出せるような励ましを送りました。
そして最後にすべての人へ、ここまで乗り越えたなら大丈夫だと後押しする言葉を伝えたのです。
ここから先、僕たちが導かずとも自分自身の力で人生を切り開いていける。
だから大丈夫。たった一言のフレーズに、やはり優しさがギュッと詰め込まれていました。