謎のアーティスト、あべりょうとは
YouTubeに突如現れた謎のアーティスト、あべりょう
2017年、「核攻撃サバイバー」が拡散されたことによって、あべりょうというアーティストに注目が集まりました。
「核攻撃サバイバー」によってその名前を知った、という方も多いかと思います。
しかし、この楽曲以外にも、YouTubeにはあべりょうの楽曲が多数アップされています。
活動歴も長く、2010年頃から配信シングルを発表しているれっきとしたシンガー・ソングライターです。
2010年に発表したファーストシングル「ピエロ」は、iTuneStoreの最高チャートで最高14位を記録するなど、かなり名の知れたアーティストであるといえるでしょう。
社会風刺をモチーフにした楽曲が特徴
「核攻撃サバイバー」は、現在の国際情勢を風刺した作品でもあります。
この他にも、政治や社会を批判、風刺する内容が多いのが、あべりょうの楽曲の特徴です。
たとえば、最近YouTubeにアップされた「東京オリンピック規制委員会」という楽曲では、東京オリンピック規制委員会の存在に一石を投じた内容となっており、ネット上で話題となっています。
良くも悪くも、聴く側に様々な意見をもたらす作風であるといえるでしょう。
YouTubeで話題沸騰の「核攻撃サバイバー」について
YouTubeでの再生回数は2,000万回を突破
YouTubeで拡散され、大きな話題を呼んでいる「核攻撃サバイバー」。
再生回数は2,000万回を突破するなど、異例のヒットを記録しています。
ここまで拡散された理由の1つに、この曲がYouTubeの広告として流れていることが挙げられるでしょう。
YouTubeの広告とは、別の動画を視聴しようとする際、動画が始まる前に流れる広告動画のことを指します。
つまり、何か別の動画を観ようとした際に流れた「核攻撃サバイバー」を聴いて、多くの人がこの楽曲に興味を持ったため、爆発的に広まったのです。
歌詞の内容が、現在の国際情勢とマッチ
2017年は、北朝鮮に関する多くのニュースが流れました。
その中でも特に人々の恐怖を煽ったのは、北朝鮮が開発している核弾頭に関するニュースでしょう。
もしかすると明日、日本が核攻撃の標的にされるかもしれない。
そんな不安を抱きながら、毎日を過ごしてきたと思います。
そんな国際情勢の中流れた「核攻撃サイバー」はまさに、人々の不安にマッチした内容でした。
まず、曲始めから10秒で実際に核弾頭が発射されたことを想定し、聴く人に恐怖を感じさせます。
その後、その危機を乗り越える具体的な方法について紹介していくのが、「核攻撃サバイバー」の大筋の内容です。
核攻撃による不安を感じさせながらも、それに対抗する方法を教えて聴く人を安心させる。
それによって、たくさんの人の心を惹きつけることに成功したから、この曲は爆発的に広まったのかもしれませんね。
曲には賛否両論も飛び交う
拡散され、世間を賑わせている「核攻撃サバイバー」ですが、もちろん好意的な意見ばかりではありません。
歌詞の内容が不快、広告がウザイ、自分の意見を押し付けている、といった批判の声も少なからず挙がっています。
もちろん、これだけの再生回数を誇る楽曲ですから、好意的でない意見があるのも当然でしょう。
しかし、この曲で歌われているようなことが明日、私たちの身に起こるかもしれません。
そんな時、この曲の内容が役に立つ、といった声も多くあります。
賛否両論を引き起こすほどの、社会的影響力を持った曲であるといえるでしょう。