叶わない現実
叶わない願い
昇る 昇る 太陽が
わたしの場所を浄化する
罰を拭うその腕に
抱かれながら眠りたい
消える 消える ぬくもりが
わたしの場所を連れていく
青く刻む刻印を
温い温い風がさらっていく
出典: 聲/作詞:天野月子 作曲:天野月子
明けない夜がないように、終わりがやってきます。
主人公は恋人と再会することになります。
主人公は恋人と共に行きたいといいますが、恋人に優しい拒絶を受けます。
それは恋人は主人公を恨んでおらず、変わらず愛しているからこそでした。
消えていく恋人の腕の中で、せめての願いはこの時だけでも愛しい人といたい。
夢のような出来事を覚めた時でも、抱きしめられたか感じられるように。
そして原因となった刺青も同じように消えていきます。
刺青が消えていくとの同時に恋人も消えていきます。
主人公はただその光景を見るしかないのは悲しいですね。
しかし恋人の願いを主人公は受け止めて見送ります。
会えたことにより、前に歩き出せるのです。
聞こえなくなる
蝕んでいく記憶の破片 わたしを塞ぐピアスが足りない
忘れてしまう ぼやけてしまう あなたの聲が雑踏に消える
蝕んでいく 抜け落ちていく わたしを塞ぐピアスが足りない
跡形もなく忘れてしまう あなたの聲が雑踏になる
出典: 聲/作詞:天野月子 作曲:天野月子
刺青が消えていくにつれ、無くなっていくものがあります。
それは心霊現象の原因の同じように愛しい人を失くした人の記憶。
主人公から零れ落ちていくなか、聞こえいた「聲」も聞き取りづらくなっていきます。
まるで人ごみのなかでかき消されていく音みたいに。
そして主人公がいる場所は、実はあの世に近い場所なのです。
刺青と共に零れ落ちていったものが流れていくのは本来いるべき場所。
聞こえなくなっていく、塞ぐピアスはその原因の人のものです。
何も残らず消えていくのはとても悲しいものですが、本来はあってはならない存在。
そんな存在と何故主人公は遭遇してしまったでしょうか。
それは主人公と原因が結んだものはやはり悲しい恋人を失うという出来事からでした。
前に歩く時には、「聲」はもういらないのです。
蝕むではなく、亡くした心の痛みと向き合っていくからです。
「聲」の意味
主人公を導いたもの
「聲」の歌詞の解説を見て気づいた人もいるかもしれません。
曲名の「聲」は主人公が物語のなかで聞いた声の意味があります。
主人公が心霊現象を体験することになった時の発端もとある人の声がきっかけでした。
しかし何故、声という漢字ではなく「聲」という漢字になったのか。
「聲」には何かを叩き音を鳴らすことを指します。
「零~刺青の聲~」には杭を打ち込むというシーンもあります。
まさに「聲」という字の意味が実際に物語にも登場しています。
しかも、それがクリアには必要不可欠となる要素もあるのです。
きっかけでもあり、物語の進行に欠かせない要素の「聲」。
古めかしい字もあって情緒としても雰囲気がありますね。
「聲」は雰囲気がいい
切ない心情が心に響く
ここまで「零~刺青の聲~」を軸に「聲」を解説してきました。
ですがゲームをしてなくても、「聲」の持つ雰囲気は楽しめます。
切ない雰囲気や、やや歌詞の言葉選びは聞いていて惹き込まれる人もいます。
また中には失恋や悲しい恋を体験した人、実際最愛の人を亡くしてしまった人。
歌詞を見て泣いたり、実際歌を聞いて泣いた人もいます。
本当に失ってしまった出来事があった人では、シンクロするほどに表現されているのです。
それほどまでに表現力も雰囲気もあります。
しかも「聲」を歌う天野月子さんは、独特の世界観と雰囲気が特徴的な歌手。
そんな天野月子が作詞作曲を手掛けているので、惹かれるものがある人も多いのではないでしょうか。
聞いたことがない人は、動画もあるので是非聞いてみてください。
まとめ
「聲」の解説はいかがだったでしょうか?
「零~刺青の聲~」の主人公の心情を歌われている歌詞は悲しく切ないものでした。
しかし、蝕むばかりの思い出ではないのだとも、教えてくれるみたいに思います。
他にも零シリーズには天野月子さんが手掛けた曲はいくつかあります。
天野月子さんの雰囲気と、零の合わせた歌詞はどの曲でも印象的といえます。
また天野月子さんの他の曲も、どれも引けを取らず雰囲気に惹かれるものも多いです。
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