ミステリアスな女性アーティスト天野月子のデビューシングル!
天野月子(現:天野月)というアーティスト
天野月子は2001年11月7日にメジャーデビューしたアーティストです。
血液型がA型であるということを除き、生年月日等の個人情報は公開されていません。
誕生日をメジャーデビューの11月7日と設定しています。
謎に包まれたアーティストです。
アーティスト名自体、「空に浮かぶ月」を冠したような語呂合わせみたいな名前といえます。
天野月子は、月に対して思い入れがあるようです。
潮の満ち引きを司る月、日によってかたちを変える月…。
そういうところに惹かれたようです。
現在は天野月に改名して活動しています。
インディーズ・デビューシングル『箱庭 ~ミニチュアガーデン~』
『箱庭 ~ミニチュアガーデン~』はインディーズデビューシングルです。
メジャーデビューに先立つ4月1日に発売されました。
デビュー曲ながら、圧倒的な存在感を放つ曲です。
20年も前の曲でありながら、色あせない雰囲気を持ちます。
不可解とも思えるミステリアスな雰囲気が現れている曲です。
箱庭は何を現わすのか?
支離滅裂とも思える叫びも聴くことができます。
彼女の真意はどこにあるのかを探っていきましょう。
さっそく歌詞を紐解いてみましょう
タイトルは「箱庭療法」を現わしているのか?
欲しい物など手に入れたらただのガラクタになり
忘れられてゴミと化す
お気に入りを集めて組み立てて殻を作るほど
不安ばかり消せなくて
出典: 箱庭 ~ミニチュアガーデン~/作詞:天野月子 作曲:天野月子
ところで、タイトル「箱庭」の意味について考えてみます。
箱庭療法をご存じでしょうか。
多少関係があるように思えます。
箱庭療法とは、精神療法のことです。
箱庭の砂の上で、自分の好きなものを並べて自己の無意識を顕在化させる療法です。
自分のいいたいことをうまく表現できない患者に対して行なわれます。
それが想像できるのは「お気に入りを」集めて「殻を作る」という歌詞からです。
そして「不安」に悩まされています。
自分の不安にがんじがらめになって自分が作った世界に閉じこもっている…。
そしてその世界では、欲しいものを手に入れたとしてもそんなものはガラクタです。
そんな主人公の心の様子が浮き彫りになっています。
では、彼女の心はどうすれば救われるでしょうか?
相手の男性は包容力のあるタイプか?
空回る無器用さもあなたはほほえむから
探してた答えなどもうどこにもないから
出典: 箱庭 ~ミニチュアガーデン~/作詞:天野月子 作曲:天野月子
先ほど述べたように彼女は不器用な女性です。
「不器用さ」が「空回っている」と歌われます。
「あなた」とは誰でしょうか?
おそらく男性のことでしょう。
この女性には、恋の始まりが来ているようです。
自分の殻に閉じこもる女性に対し、微笑んでくれています。
包容力のあるタイプの男性でしょうか?
女性は「箱庭」の中で答えを探していました。
しかしながら、自分の作り上げた小さな世界では答えは見つかりませんでした。
人に対して心を開き、新たな答えを見つけなくてはなりません。
答えとはどんなものか?
愛かもしれません。
この歌の真意を読み進めていきましょう。
「騙して」と願う心理とは
嘘を吐いてこのまま騙していてね
髪を撫でる指の先から
もしあなたと始まることになっても
かまわないと今なら強く言えるの
出典: 箱庭 ~ミニチュアガーデン~/作詞:天野月子 作曲:天野月子
この女性の相手の男性は、彼女に対して愛を語っているようです。
「髪を撫でる」という表現からそれがうかがえます。
しかしながら、女性はそれを信じていません。
1行目のフレーズは、強い疑いの心理が現れています。
本当に騙してくれといっているのではありません。
どうせあなたは私を騙すんでしょ?という思いなのです。
おそらくこの女性は人を信じられずに殻に閉じこもっているのでしょう。
子どもの時の経験か何から…。
あるいは裏切られた経験があるのかもしれません。
おそらくそういう理由から恋愛に対して恐れを抱いています。
「どうせ裏切るんでしょ?」と思ってしまっています。
しかしながら、この男性を信じてもいいかな?とも思っています。
それがわかるのは、3~4行目のフレーズです。
恋愛を始めてもいいかな?と思っています。