交わることのない並行世界で
僕らいつも違う空を見上げ 探してしまう
触れ合うことなど許されなくて
零れ落ちた星の涙 暗い夜空を流れる交わることのない並行世界で
僕らいつも違う空を見上げ 探してしまう
触れ合うことなど許されなくて
零れ落ちた星の涙 暗い夜空を流れる
出典: 星の涙/作詞:40mP 作曲:40mP
ここまでの歌詞で僕は君に想いを寄せているのが分かりました。
でも君も同じ気持ち…ではなさそうです。
「違う空」という表現からは、違う世界に生きているような孤独感を感じられます。
平行線をたどる二人。
触れたいと思っても、触れることすらできない。
どうしようもない状況に主人公が胸を痛めているのが分かります。
それを誰かにぶつけることなく、自分の中に溜め込んでいるような印象も筆者は受けました。
星が涙を流す…これはどんな意味でしょうか?
おそらく、流れ星と主人公の流す涙を掛け合わせた表現なのでしょう。
切ない涙を美しい景色で例えていますね。
みあさんの透き通る儚い歌声が、歌詞、メロディ、イラスト…全てと混ざり合い素晴らしい感動を与えます。
段々と明らかになる2人の関係
君への想いが輝いている
ねえ、君といつか見たあの小さな星が
ねえ、僕のことを今も照らし続ける
出典: 星の涙/作詞:40mP 作曲:40mP
ここで、先ほど見上げていた夜空は2人で共有した経験であることが読み取れますね。
一緒に夜空を眺めているはずなのに、違う空を眺めているような距離感を感じる…。
そんな切ない経験をしたのだと思います。
そして、夜空に浮かぶ星の光景は今もまだ鮮明に思い出されるようです。
君と夜空を見た思い出が、主人公にとってかけがいのないものなのでしょう。
気持ちが通い合っていないと分かっていたとしても…。
主人公の純粋で一途な恋心が伝わってきて、なんだか聴いている側も胸が苦しくなってしまいますね。
優しい光が映しだす二人の影
子供の頃の僕らがそこに居るけど
出典: 星の涙/作詞:40mP 作曲:40mP
僕と君は「子供の頃」からの仲…つまり幼馴染なのでしょうか?
君と過ごしてきた温かい経験を思い起こしているのかもしれませんね。
君への想いは単純なものではなく、たくさんの時間を共有して積み重ねたのが想像できます。
君は誰のために涙を流したのか?
願いも届かない並行世界で
僕らいつも同じように眠り 夢見てしまう
忘れることさえできないほどに
零れ落ちた君の涙 僕の心を流れる
出典: 星の涙/作詞:40mP 作曲:40mP
2人はただ平行線をたどりながら、交わることのない日々を過ごし続けているのでしょう。
そして、何度も君へ触れる瞬間を夢見続けてしまう…。
主人公の僕の中で、君への想いはもはや消し去ることのできない程に成長してしまったのだと思います。
そして今度は君が涙を流しました。
君は一体誰へ想いを寄せて涙を流したのでしょうか?
今までの歌詞からすると、僕以外の誰かな気がしますね。
「抜け殻」や「違う空」は別の誰かに想いを寄せている君のことを表現していたのかもしれません。
だから想いが通い合うことがないといっていたのだと、筆者は解釈しました。
好きな人が別の誰かのために流した涙だとしたら…僕はとても複雑な気持ちになってしまったはずですね。
物語に展開が訪れる
ついに勇気を振り絞る
すべてが終わり迎える
その一秒前だけでいい
最後に君の右手に触れていたい
出典: 星の涙/作詞:40mP 作曲:40mP
ここでいう「終わり」とはどんな意味なのでしょうか?
主人公が想いを伝えられずにいたのは、君と両想いでないと分かっていたから。
伝えたところで、今まで築いてきた2人の関係が壊れてしまうかもしれない。
今のような日常だってやって来ないかもしれない。
それを恐れていたのだと思います。
でもここでは「終わり」を受け入れようと決意しました。
終わってしまう1秒前が君の手に触れられていれば、それだけで自分は幸せ。
叶わないと思って我慢していた「君に触れたい」という望みを叶えようと、勇気を振り絞りました。
とても感動的で「頑張って!」と声がけしたくなる場面ですね。