「あいつ」を裏切った理由

「あの頃は本当にごめん」 そう言ってくれた昔のやつら
あの時裏切ったのは あいつじゃなくて俺だったじゃないか
でも嬉しいよ だって俺はずっと あいつを気にしてた
大人になるまでずっと 子供のままでずっと
シワが出来るまでずっと 髪が痛むまでずっと
肌が荒れるまでずっと 息が切れるほどずっと
時間が全てを解決するって 実際ある話なんだな
俺は大人なんだ だから言うよ

ごめんなさい
会いたかったよ

出典: 大人/作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ

自分の中の「正しさ」を貫いたことで、大切だったあいつを裏切ってしまった主人公。

これまで過ごしてきた日々が消え去ってしまったかのように、2人の間には消えない溝ができてしまいました

そしてこのわだかまりは、主人公だけでなく彼らの方からも消えていなかったはずです。

喉が擦り切れるくらいに叫びながら、あの頃の後悔と今の願いを口にする主人公の姿……。

数年越しに謝ることのできた主人公の心は、これまでにないくらいに晴れ渡っていました

大人になって分かったこと

大人になって分かった ことなんて単純だ
人は醜くて 人は優しいこと
心の奥に眠る憎悪が
剥がれ落ちても 何も変わらない

大人になって分かったんだ
二度とは戻れないんだ

出典: 大人/作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ

人の「悪い面」も「良い面」も両方経験してきた主人公は、もう過去を振り返って涙を流すことはありません。

憎んでいたはずの友達、そして誰よりも仲直りしたかったはずの友達に思いを伝えることができた……。

たったそれだけの出来事が、これからの主人公を大きく変えていくのです。

二度と戻れない日々を羨み、後悔するのは大人ならではの感情です。

後悔しないようになんて生きられないのだから、せめて憎い感情は消し去ってしまいたい……。

長年のわだかまりが消えた今、彼の生きる未来はこれまでとは全く違うものになるでしょう。

まとめ

カンザキイオリ【大人】歌詞の意味を考察!なぜあいつを裏切ってしまった?大人になってわかったことに迫るの画像

自分自身を見つめなおし、その生き方を大きく変えることとなった楽曲「大人」。

カンザキイオリの中の「美しさ」や「命」に対する考えがよく現れているのが「命に嫌われている」です。

綺麗事で溢れた世界で、苦しみや辛さはどんどんと奥へ押しやられてしまう……。

人の心に寄り添い、その奥底を理解しようとするのが人と人との関わりであり、本当の「平和」です。

安易に励ましの言葉を口にするなという「警告」すらも感じさせる楽曲です。

人気のボカロP「カンザキイオリ」によって爆発的人気となった【命に嫌われている】。ある意味衝撃的なその歌詞には胸が詰まるほどの「生きる」ことへのひた向きさがありました。歌詞の意味を考察しながらご紹介します!

また、ボカロPバルーンとして数々のヒット作を生み出してきた須田景凪にも注目。

不動の人気作といえる「シャルル」は、失恋ソングでありながらその中毒性で話題となりました。

特徴的な高音のサビと、「別れたくなんてない」という強い気持ちが共感を誘います。

メッチャ中毒性ある!?と話題のバルーンの「シャルル」。失恋する複雑な男の気持ちを歌った歌詞を紹介しています。コードとMVも要チェック!収録アルバムの情報もお伝えしますよ。

作詞・作曲はもちろんのこと、自身の歌声でも聴き手を魅了し続けるカンザキイオリ。

1つ1つの歌詞から伝わる切実な思いが、聴き手の心をまっすぐに突き刺しているかのようです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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