旅立つ2人のキュンとくる想い
2番では、2人の旅立ちに焦点が当てられます。
さようなら私 旅立つあなただけを
想っていた せつない私よ
「大丈夫 なんとかなるはずさ」
言葉を 信じれず 「二人」を 消してしまう
稲妻のように 流れた涙
じわり 滲んでく頬に
指輪の消えた 右手で触れた
「じゃあまたいつか」なんて
出典: 薄紅/作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER
お互いの寂しさをごまかすように、男性は「大丈夫」という言葉を口にします。
しかし強がってみても、心の中ではまだお互いのことを想いあっている。
だからこそ、突然女性の目から涙があふれ出すのでしょう。
そんな切ない2人の姿が目に浮かびます。
今はもう指輪をしていない右手で頬に触れる仕草にもキュンときますね。
男性の視点から語られる女性への想い
Cメロの歌詞は、男性視点の想いが綴られています。
眩しい朝に 笑う君を 暗い夜に 泣いてた君を
「嬉しい」なんて 笑う君を 隠れながら 泣いてる君を
言えないだろう 当たり前だろう 若い僕には 何もできない
許されるなら いっそこのまま 何も言わずにさらってしまおう
ほらひらりひらりと染まる空よ
強く引き寄せたいこの手を隠して
出典: 薄紅/作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER
女性との思い出が胸に浮かぶ男性。
どうしても愛おしくて女性と別れたくない気持ちがにじみ出ています。
しかし男性は女性と別れようとしています。
きっとそれが女性のためだと考えているのでしょう。
それでも未練の残る手を花びらに隠してもらいたい。
そんな男性の切ない想いに、胸を打たれるフレーズです。
時間が止まればいいのにと願う男女
二人を塞ぐ 花びらの雨
ひらり 切なげな物語(ストーリー)
「私は右に」「僕は左に」
時間よ止まれ止まれ
出典: 薄紅/作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER
男女はついに別れの時を迎えます。
お互い確かめるかのように、決意するかのように行先を告げる男女。
しかし本心では2人でいる今の時間が止まればいいのに、と願っています。
前に進む2人の会話が切ない
ラストのサビでは、男性と女性それぞれのセリフを思わせる歌詞が出てきます。
わかっているわ わかっているよ
せめて二人が消えちゃうくらい
薄紅染まれ染まれ
さようなら染まれ染まれ
出典: 薄紅/作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER
「わかっているわ」は女性のセリフ。
「わかっているよ」は男性のセリフでしょう。
前のフレーズでお互いが別々の方向に進むことを再度確認した2人。
それに対する返答として、このセリフを言っているのだと考えられますね。
きっと涙を隠すために、花びらにこの景色を覆ってもらいたいと思っているのでしょう。
くり返される「染まれ」というフレーズがより切なさを出しています。