ここからはメンバーのGASHIMAさんのラップが始まります。
そして、先ほどとはまた別のストーリーが描かれています。
若い頃は、自分たちは何でもできるという全能感に溢れていました。
しかし、その全能感とうってかわって、現実ではうまくいかない日々。
そんなやりきれない焦燥や不安から、他人を傷つけたこともあった。
そんな想像が掻き立てられますね。
ストーリー的に少しアウトローな様子がうかがえますね。
「また明日。てか、また後で。
起きたらテキトーに電話して」
約束しないと会えなくなる日が、
来ることなんて知らなかった。
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
前半では当時のやり取りがそのまま歌詞になっていますね。
しかし、時が過ぎるとお互いに会う時間が取れなくなってしまう。
昔はテキトーに電話して、そしてテキトーに会うことができました。
しかし今ではその逆で、しっかり約束しなければ、会うことはできない。
状況が大きく変わってしまったことに時の流れを感じざるを得ませんね。
One love for my fans,One love for my friends
One love for my men,One love til the end
Last year, a couple of my friends got locked up
でもMy family still putting the block up
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
ここからは英語のラップが入ってきます。
意味は「自分のファンへの愛、自分の友への愛。
自分のつるんでいる奴らへの愛、いつまでも続く愛。」
「去年、一組の友達がやらかして身動きが取れなくなった。
でも自分の家族たちはまだ大丈夫だ。」
という意味に訳せます。
自分が知る人への愛はいつまでも続いていく。
でもそれとは関係なく、昔と状況が変わってしまっていることが読み取れます。
「ノリとバイブス、人生フリスタ」
いつもお前はそう言ったよな?
気付きゃ段々会わなくなって
お前はHIP HOPを聴かなくなった
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
バイブスというのは雰囲気、考え方、特にHIP HOPでは熱量を意味する言葉です。
フリスタというのはフリースタイルのこと。
あの頃はそう言っていたけれど、年を取るにつれそうも言ってられなくなっていった。
それが最後の歌詞の部分に表れてきています。
ノリじゃ全てはかわらないそりゃ
ただしいかはわからないけど
勢いだけで走ってた日々が
宝物だと今はわかる
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
昔は全てノリで突っ走ることができた。
でも今はそうではない、それではやっていけません。
それでもノリで突っ走っていた頃が正しいかった、間違っていた関係なく。
自分にとっては宝物。自分が自分であるための、大切な時期だった。
そんな昔を懐かしむ歌詞のように思えます。
九回裏の2アウト満塁
0対3のバッターボックス
打てよ、打てよ
逆転のチャンスはくる
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
ここは最初のストーリーに戻っていますね。
きっとテレビでやっている甲子園の9回裏の話でしょう。
この逆転はもちろんスコアの逆転を意味していると思います。
逆転して、あの頃の自分たちがしていた笑顔をもう一度みたい。
それをテレビの奥の甲子園球児に期待している様子がうかがえますね。
いつか僕ら、曲のことを振り返っても
羨ましくなるように「走ってゆこうぜ」
あの日のままのシューズは
今でも僕のオマモリ
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
先ほど歌詞とほとんど一緒ですね。
昔の頃は、全力で楽しかった。
でもただ懐かしむんじゃなくて、それと同じぐらい、今を楽しもう。
そういった前向きな歌詞がサビになっていて、とても元気づけられるフレーズになっています。
ど真ん中に来たボール
思い切り振り切ったバット
止まったように感じた時間。
空を切る音、赤いランプ
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
これはテレビの甲子園の試合の様子を描写している歌詞ですね。
甲子園はその高校のことをよく知らなくても、なぜか一瞬一瞬から目が離せません。
それは彼らが全力で野球をしているから。
やはり全力で何かしているものからは、たとえ知識などが無かったとしても。
熱い熱量が伝わるものですね。
いつか僕らが、今日のことを振り返っても
羨ましくなるように「走ってゆこうぜ」
君に送ったシューズはそんな意味を込めたオマモリ
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
最後のサビの部分ですね。
最後の歌詞について、「君に送ったシューズ」になっています。
これはまたシューズを交換し合ったというストーリーが新たに生まれていますね。
あの日のままのシューズは今でも僕のオマモリ
出典: シューズ/作詞:WHITE JAM 作曲:WHITE JAM
最後にはそのシューズが今でも自分の支えになっていて、大切な宝物である。
という様子を最後にこの歌が終わります。