鏡に映る世界はどんな色?

月明かり流れ込んで 影を並べた
鏡に映る世界は モノクロ

寄り添う心と心 重ねた記憶
リンクするキズナと傷が強さをくれた

出典: Mirror/作詞: yumeiroecho、田中秀典、玉井健二 作曲:林奈津美

月の出ている夜。それはとある人と2人で「影を並べた」夜です。

きっと2人で並んで立っているのでしょう。

しかし鏡に映っているのは色のない、「モノクロ」の世界です。

どこか寂しいような、何かが欠けてしまっているような表現ですね。

2人の距離はだんだんと縮まっていきます。

2人の想いは寄り添っていき、共有する記憶も増えていきます。

そして他人だった誰かは、自分にとって大切な人になっていきます。

お互いに「リンク」しているのは、「キズナと傷」。

つらかったことも、今となっては力に変わっている。

きっと「モノクロ」だった世界にも、光が差し込んできているはずです。

「キミ」のためにできること

キミの為に何が出来る?
私がここにいる理由
確かなことは一つ 結んだ約束

曇りのない眼差しを 遮るものは何もないから
近くにいるよ いつも 私にだけ届く声
鏡を覗き込んだ キミの微笑む顔が見たいよ
ただ それだけでいい

出典: Mirror/作詞: yumeiroecho、田中秀典、玉井健二 作曲:林奈津美

「私」は大切な存在になった「キミ」に対して、自分にできることを考えます。

「キミ」に対してできることが自分の存在する理由なのだと、「私」は思っています。

2人の間には、お互いに約束したことがあるようです。

約束の内容は想像するしかありませんが、「キミ」のために「私」がいる、という強い決意なのでしょう。

「私」と「キミ」の間を邪魔するものは何もありません。

いつも近くにいる、という「キミ」の想いが、言葉にしなくても伝わってくるからです。

「私」は鏡の中に映る「キミの微笑む顔」を見たいと思っています。

鏡の中に映るのは、きっと「キミ」の本心。

「キミ」が心から笑っている顔を見られればそれだけで幸せなのだと、「私」は感じています。

お互いを信じているからこその強い絆が伝わってくる歌詞ですね。

かけがえのない「キミ」へ

互いが抱えた不安 打ち明けた夜
自分のことのように頷き合ったね

たとえキミが疑っても
私が信じているから
ずっとこれからも“キミの代わりはいない”と

出典: Mirror/作詞: yumeiroecho、田中秀典、玉井健二 作曲:林奈津美

2番の歌詞で、再び夜のシーンが登場します。

今度は2人で不安を共有し合った夜のこと。

お互いが抱える不安を、まるで自分の不安のように感じています。

相手の気持ちに寄り添い、親身になれるからこその気持ちです。

「キミ」にはどうやら疑っていることがあるようです。

「キミ」が疑っている内容は、最後の行にある「キミの代わりはいない」という言葉から想像できます。

「キミ」は、自分の代わりなんていくらでもいる、と疑っているのでしょう。

しかし「私」は、その疑念を否定します。

「私」が信じている限り、「キミ」はかけがえのないたった1人の大切な人なのです。

言葉なんていらない

言葉にできなくても その横顔で伝わるから
一人じゃないよ ずっと 胸の奥に響く声
向かい合わせた素顔 今 キミの頬に手を伸ばすよ
迷い拭ってあげたい

出典: Mirror/作詞: yumeiroecho、田中秀典、玉井健二 作曲:林奈津美

強い絆で結ばれた2人の間には、言葉はいりません

たとえ言葉にしなくても、横顔を見ただけで気持ちがわかるのです。

「一人じゃないよ」という言葉は、お互いに思っている気持ち。

いつまでも心の中にある、大切な声なのでしょう。

2人はお互いに向き合います。

まるで鏡合わせのように、素顔をさらけ出す2人

「キミ」の顔に表れた「迷い」は、もしかしたら「私」の心も映しているのかもしれません。

自分の代わりに感情を表に出してくれる「キミ」。

まるで「魔法科高校の劣等生」に登場する司波兄妹の関係のようです。

その「迷い」を拭おうと、「私」は「キミ」の頬に触れるのです。

たったひとつの願い

輝きも涙も まっすぐ映すから
ふたりはいつだって ひとつになれる

曇りのない眼差しを 遮るものは何もないから
近くにいるよ いつも 私にだけ届く声
鏡を覗き込んだ キミの微笑む顔が見たいよ
ただ それだけでいい

キミがいるだけでいい

出典: Mirror/作詞: yumeiroecho、田中秀典、玉井健二 作曲:林奈津美

2人は鏡合わせのように対となる存在です。

お互いの気持ちが、お互いの顔に映し出されます。

それはもう1人の自分なのかもしれません。

なくてはならない大切な存在である「キミ」に向けて、「私」が願うことはたったひとつ。

「キミがいるだけでいい」という、簡単な願い。

「キミがいるだけで」幸せなのだという、「私」の一番大切な気持ちなのです。

「好き」という言葉以上に、相手への想いがあふれている言葉ですね。