オメでたい頭でなにより「日出ズル場所」のMVを解説!カッコいい演奏シーンに重なる歌詞がシュール…!の画像

プロジェクションマッピングのように投影された背景。

メンバーの姿に重なった色合いは、非常に魅力的です。

ときには、燃え盛る炎であったり、幾何学的な模様であったり。

アニメーションのパターンもあれば、スピード感を意識させるエフェクトもあります。

疾走感と臨場感が高まります。

かなり手が込んだ作品であることが分かります。

飛び交うネオンがカッコいい!

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このミュージックビデオの注目ポイントとしてもうひとつ、ネオンもあるでしょう。

縦横無尽に飛び交う真っ直ぐ伸びたレーザーネオン。

彼らのパフォーマンスに応えるように、激しく動きます。

ライブさながらの迫力を感じることでしょう。

気になる歌詞もご紹介!

カッコいい演奏というのは、ミュージックビデオでよく分かったかと思います。

歌詞はなんと歌っているのでしょうか?

こちらもご紹介させていただきます。

独特の世界観

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これがなきゃ始まらん バリエーション
like a 土俵 まかないをナビゲーション
ちゃんと 凛と しゃんと ピンと
道正し 毅然と示す
美味しいちゃんこ作ったおかん
ボリュームMAXな食のエンターテイメント
わしを待ってる舞台に備えるぜ

出典: 日出ズル場所/作詞:赤飯 ぽにきんぐだむ 作曲:324

やはり、相撲のアニメをテーマにしているだけあります。

土俵、ちゃんこなど歌詞の至るところに、相撲がイメージできるワードが散りばめられています。

彼らのワードセンスやリズムの刻み方は、癖になるものがあります。

カッコいい歌!シュールな歌詞!

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具材 煮える 味 染み込んだ オナカとセナカが くっつくstyle

出典: 日出ズル場所/作詞:赤飯 ぽにきんぐだむ 作曲:324

ミュージックビデオを見た方はもうご存じだと思います。

この作品は、演奏スタイルと共に歌詞が写し出されています。

メロディラインは一度聴くと忘れられないほどキャッチーでカッコいいです。

それに呼応するようにメンバーのパフォーマンスもキレがあり最高にクール。

しかし、その演奏シーンに重なる歌詞がなんともいえずシュールです。

シュールとは、分かりやすくいうと「非現実的なさま」「理解不能なさま」のこと。

カッコいい演奏シーンとかなりギャップがあります。

ミュージックビデオを見ずに、曲だけを聴いた人なら「カッコいいバンドだ!」と感じるでしょう。

しかし、その歌詞の内容はなんとも言えず独特です。

ちゃんこの具材が煮える様子や空腹の状態を歌っているこの部分は本当にシュールです。

誰がこのカッコいい演奏からこの歌詞を予想できたでしょうか。

そのギャップがさらに彼らのよさを引き出してもいるのです。

「火ノ丸相撲」とのリンク

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なぁ 友よ 笑っていよう (はっきよいのこった)
さぁ 目指す 日出ズル場所へと (はっきよいのこった)
夢の欠片が照らし出す道 (はっきよいのこった)
Check it by your eyes
燃やしていたい
恐れぬ巓 心火 常に No Doubt
終わりはない いつでも 越えろ 己自身

出典: 日出ズル場所/作詞:赤飯 ぽにきんぐだむ 作曲:324

この歌詞の部分は、物語の一部をなぞったものでしょう。

「火ノ丸相撲」は、主人公が強敵を倒して、てっぺんを取ったときのことを表していると考えられます。

夢の欠片が照らす道には、横綱への階段が続いています。

恐れることなく、友と一緒に突き進む熱い青春の姿が目に浮かびます。

しかし、サビのコーラスが「はっきよいのこった」とこれまたシュール。

相撲の掛け声をロックバンドのコーラスで入れたバンドはなかなかいないでしょう。

さらに、ミュージックビデオに写し出される文字を見るとさらにシュール。

歌詞と演奏だけを切り取ると、ふたつの存在は違和感があります。

けれども、この曲はうまく融合しています。

このなんともいえぬ絶妙なバランスは彼らの実力のひとつなのだと思います。

人情味溢れる歌詞