西野カナの【Still love you】はこんな曲

2014年にリリースされたアルバム『Darling』収録曲

西野カナ【Still love you】歌詞の意味を徹底解説!別れに彼女が思うのは?切ない失恋ソングの画像

今回ご紹介する【Still love you】は、西野カナの24枚目のシングル『Darling』に収録されています。

着うたの女王としてデビュー当時から人気だった彼女。

『Darling』もまた、音楽配信サイトではロングヒットを記録しています。

このシングルに収録されている【Still love you】もまた、彼女らしい等身大の気持ちを綴った1曲

終わってしまった恋を受け入れられていない女性の心理を見事に歌い上げています。

彼への想いと共に、これから1人になることへの不安も感じる内容。

どうしたらいいかわからない気持ちに押しつぶされそうになりながら、消えない想いを叫びます。

ハッピーエンドになれない切ない1曲ですが、女性ならではの想いが散りばめられています。

歌詞を徹底解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

切ない別れに、思う事とは?歌詞を紐解きます

まだ愛している

西野カナ【Still love you】歌詞の意味を徹底解説!別れに彼女が思うのは?切ない失恋ソングの画像

ここから歌詞の内容に迫っていきたいと思います。

タイトルの【Still love you】は、そのままの意味、「まだ愛している」ですね。

このタイトルからも、終わってしまった恋だというのが分かります。

まだ好きなのに、終わってしまった2人

主人公が「まだ愛している」という相手は、どんな人だったのでしょうか。

ひとつの恋愛が終わる時、どちらかが悲しむことはよくあること

それが失恋というものです。

しかし、好きだからこそ別れることもあるし、別れなければならない時もあります。

失恋ソングと一言にいっても、【Still love you】ではどんな別れだったのかも気になりますね。

それでは早速歌詞の内容を見ていきましょう。

明日からキミはいないんだね

西野カナ【Still love you】歌詞の意味を徹底解説!別れに彼女が思うのは?切ない失恋ソングの画像

いつだって早歩きのキミを
追いかけたり 隠れてみたり baby
気づいて 微笑んで もうはぐれないように
この手をぎゅっとしてくれたね

出典: Still love you/作詞:Kana Nishino 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND

Aメロでは出会ったころのことを思い出しているのでしょうか。

これまで、2人で過ごしてきた日々の楽しい思い出が蘇ります。

何度もデートを重ね、距離を縮めていったことでしょう。

楽しくてはしゃいで、初めて手を繋いでくれたあの日を、主人公は懐かしんでいます。

きっと繋いだ手の温もりを感じながら、「ずっと一緒にいたい」と思ったことでしょう。

主人公の、「キミ」に対する深い愛が伝わってくるようです。

そして「キミ」は、いつだって主人公に愛をくれ、優しかったことが想像できます。

大切だった2人に、一体何があったのでしょうか。

この歌詞から続くストーリーがハッピーエンドでないことが残念でなりません。

次の歌詞に進みます。

これからどうすればいいの?

いつもの道も
待ち合わせの駅も
明日からはもうキミはいないんだね I know

出典: Still love you/作詞:Kana Nishino 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND

少ないフレーズですが、ここからは色々な感情が読み取れます。

今まで当たり前のように過ごしてきた日々が終わりを告げようとしているのです。

主人公はその現実を、頭ではしっかりと理解できているようです。

しかし、3行目のフレーズから伝わってくるのは、不安と寂しさ

明日からどうしたらいいの?」そんな漠然とした不安です。

不安の理由は、おそらくこれからも目にするであろう景色が、すべて一緒に過ごしたものだから

日常のすべてに「キミ」が存在していたことが、明日からは過去になるのです。

そう思うと、自分がどれだけ悲しい思いをするか不安なのではないでしょうか。

目にするすべてや、行く先々で、きっと「キミ」のことばかり思い出すでしょう。

戻ることのない関係の中で、恋しさだけを感じていかなければならないのです。

想像してみてください、その寂しさを。

きっと、すべての瞬間で涙して、悔やんで、取り戻せない日々を願うのではないでしょうか。

主人公が不安になる気持ちが痛い程伝わってくるようです。

嘘だと言って…

もうこれが最後だって
Ah まだ嘘みたいで
心の中は期待してしまうの
本当に最後まで
優しいキミだから
まだこの手離せない
It's hard to say goodbye
Still love you

出典: Still love you/作詞:Kana Nishino 作曲:FAST LANE,LISA DESMOND

愛する人が自分の前から消えてしまうことを、まだ心が受け入れられていないようです。

「嘘だよ」って言ってくれたらどれだけいいか。

何でもするから、お願いだから、嘘であってほしい…

そんな気分なのではないでしょうか。

そんな気持ちになってしまう別れですから、彼女は1ミリも望んでいなかったはずです。

「キミ」から言い出し、「キミ」が離れると決めた別れなのでしょう。

しかし、一方的に別れを告げられ、嫌いになれるようなものでもなかったと思われます。

なぜなら、4行目から6行目で綴られているように、「キミ」が優しい別れを望んだからです。

「ちゃんとさようならをしよう」とでも言われたのでしょうか。

フラれる方からしたら、これが優しさだと取れない場合もあるかもしれません。

優しい振りをして、傷付けない振りをして、自分に罪悪感のない別れ方を選んだのかもしれません。

そんな解釈もできますが、この主人公は一貫して「キミ」を責めることはしないのです。

健気で、本当に愛しているんだということが伝わってきますね。