【Ivy to Fraudulent Game/Parallel】MVを解説！”並行世界”を表現！

同時に存在する別の時間軸をどう楽器で表現するか？

分かりやすく言えば混沌（こんとん）です。

音楽を聴く人が混乱するような錯覚を与えなくてはいけません。

そこで登場したのが、同じメロディの繰り返しです（2:04～2:30）。

同じメロディが何度も流れたら、間違えて演奏したように聴こえませんか？

MVでは、そうした錯覚を与えているのです。

メロディの繰り返しの後には執拗なまでのドラム。

通常の音楽では叩かない回数です。

それはリズムを大切にしているからです。

ところが、Ivy to Fraudulent Gameが表現するのは並行世界。

聴く人の脳細胞に混乱を植え付けなくてはいけません。

もし、MV「Parallel」を見て違和感を感じたら、術にはまっています。

そのまま陶酔しましょう。

これまでの人生で後悔したことはありませんか？

友達と旅行に行けばよかった。

あの高校を受験しておけばよかったなど。

例を挙げたらキリがありません。

心理学者の話では後悔にも度合いがあるそうです。

「やらない後悔はやった後悔より後悔する」

やらない後悔とはショップでいいバッグを見つけたのに買いそびれた後悔です。

やった後悔は彼氏とデートしたのにつまらなかったという後悔です。

記憶において前者（バッグ）の方が後々、残るそうです。

しかし、過ぎた時間は戻ってきません。

だから後悔するのです。

そんな後悔をタイムスリップしてやり直せたらと思うことは誰しもあるでしょう。

そのもしも、を歌で表現したのがIvy to Fraudulent Gameの「Parallel」です。

タイムマシンがあったら、あなたは過去と未来のどちらに行きたいですか？

四十六億年前に誕生した地球では火星からの隕石が降り注いでいたそうです。

その隕石に含まれた火星の物質がどうやら地球の生命の源ではないかと言われています。

2018年現在は火星に生命反応はありませんが、四十六億年前は存在していたようです。

このように過去に関しては推測するしかありません。

しかし、肉体を凍結保存してもらって、百年後に起こしてもらったらどうでしょうか？

未来への時空を超えたことになります。

さらに自分は”2018年”の記憶のまま”2118年”に行くのです。

過去の遺産を目で見たように話すことができるでしょう。

そのころには地球人はみな火星に移住しているかもしれませんね。

凍結保存した世界とそのままの世界。

これもパラレルワールドです。

混乱しそうな二分割画面がパラレルワールドを表現していることが分かったでしょうか？

最初はちんぷんかんぷんで構いません。

何度も繰り返し見るうちに理解できてきます。

慌てる必要はありません。

また、タイムリープの方が同じ時間軸で起こるので理解しやすいです。

パラレルワールドは同時に複数の世界が進行している状況です。

現実味がないので、実感しにくいのです。

そうした仮定の世界をMV「Parallel」は描いています。

おそらく画面の二分割案も長いミーティングを経て作られたのでしょう。

映画などで使われる方法では尺が短すぎます。

音楽MVは長くても五分程度です。

その僅かの時間で並行世界を顕現（けんげん）するのですから大変です。

みなさんがパラレルワールドを映像化するにはどうしますか？

画面を分割しますか？

それとも似た映像を二回流しますか？

正解はありません。

どう見せるかという創造力が大事なのです。

音楽の映像作りに興味のある方は探求してみるといいかもしれませんね。

それでは素敵なパラレルワールドを！

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