宮川愛李の記念すべき1stシングル・「Sissy Sky」
タイトルは「弱虫な空」
妹子改め、宮川愛李さんがデビュー後初めてリリースしたシングル「Sissy Sky」。
和訳すると「弱虫な空」です。
明るくて爽やかだけどちょっと切ない、青春をテーマにした曲になっています。
公開されているMVも、十代の女の子らしい複雑な恋心のストーリーが描かれていました。
歌詞の言葉が切り絵調に刻まれた紙が印象的でしょう。
歌詞もこのMVの内容とリンクしていて、友情と恋心の狭間で揺らぐ女の子が主人公。
MVでは宮川さん自身がその主人公を演じています。
彼女はいったいどんな思いでいるのでしょうか。
歌詞の意味を紐解いてみましょう。
アニメ『名探偵コナン』ED
「Sissy Sky」はアニメ『名探偵コナン』のED曲になりました。
非常に歴史のあるアニメですが、なんとこの曲で丁度60曲目のエンディングテーマです!
一つのアニメで60曲ものエンディングが使われているとは…コナンがどれだけ続いているのかが分かりますね。
「Sissy Sky」では、灰原哀を中心にしたアニメーションが流れます。
宮川さんも彼女の心情に合わせて歌っているのだとか。
EDアニメーションも考察のしがいがある深い展開になっているので、一緒に聴いてみるのもオススメです。
親友と同じ人を好きになってしまった
「Sissy Sky」は友情と恋愛の狭間で揺らぐ少女が主人公の物語です。
つまり、主人公と友達は同じ人を好きになってしまったのですね。
これはかなり複雑な恋模様になりそうな予感。
友情か恋のどちらかをとらなければなりません。
そのことに気が付いてしまった主人公は、いったいどんな思いでいるのでしょうか。
ちなみにこの曲の作詞は「aireen」ですが、これは宮川愛李さんを指しています。
彼女と、作詞をお手伝いしたスタッフをひっくるめた総称として「aireen」という名義を使っているとのこと。
彼女の曲を知る際には、覚えておくと良いかもしれません。
親友の恋愛相談
「もうダメかも…」だなんて
ヒロイン気取りであの子は呟いて
見かけ騙しの愛情 空っぽの心
どうして欲しがるの
出典: Sissy Sky/作詞:aireen 作曲:Tomohiro Akiura
友達は主人公に恋愛相談をしているようです。
恋の悩みを打ち明けているのでしょうか。
そこまでできるということは、本来この二人は親友同士なのでしょうね。
とはいえ、あろうことかライバルであるはずの主人公に話しています。
友達は、主人公も自分と同じ人が好きであることを知らないのでしょうか。
知っていて相談しているのだとしたら、なかなかすごいですが…。
そんな友達が、主人公には「ヒロイン気取り」に映っている様子。
なかなか黒い本音ですが、それが逆にリアルさを感じさせます。
3、4行目の歌詞も解釈がなかなか難しいところです。
「欲しがる」のが友達なら、主人公の敵意が感じられる棘のあるセリフに思えます。
おまけに、主人公も自分と同じ人に恋をしていることを知っているように解釈できるでしょう。
逆に主人公が「欲しがる」のなら、恋をしながら友情を維持しようとする自分を責めているように感じられます。
自分の言葉から逃げる瞬間
「大丈夫だよ」なんて
無責任な言葉 指先で飛ばして
2分したら忘れて蒼空 カメラを 向けていた
出典: Sissy Sky/作詞:aireen 作曲:Tomohiro Akiura
恋に悩む友達を、主人公は励ましたようです。
とはいえ、それは本心ではなくうわべであり適当な言葉でしかありません。
それは主人公自身が一番よく分かっていて、若干の罪悪感があるのでしょう。
しかし喉元過ぎれば熱さを忘れるように、2分もしたらそんなことを言っていたことすら忘れてしまいます。
主人公は空の撮影が趣味なのでしょう。
忘れてしまっていたこともまた、罪悪感なのかもしれません。