山の頂上で生まれた

Born from an egg on a mountain top
The punkiest monkey that ever popped
He knew every magic trick under the sun
To tease the Gods
And everyone and have some fun

出典: Monkey Magic/作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ

1行めは「山の頂上にある卵から生まれた」とあります。

実際には卵というよりは石かもしれませんが、響きとして「egg」を使っているのでしょう。

ドラマ「西遊記」のオープニングでも最初に悟空がはじけるように飛び出すイメージです。

そのあたりが次の2行めの「popped」という言葉につながっているのでしょう。

2行めは「今まではじけた(生まれた)中で一番熱いサル」という意味です。

「punky」という言葉はパンクロックのパンクと同じです。

また言葉の響きとしては「funky」とも近いのでそういうイメージもあるかと思います。

3~5行めでは「彼はこの世のあらゆる魔法を知っていた」と言っています。

そして、それは「神様や人々をからかうため」のようです。

そうやって神様や人々が困るのを見て「楽しんでいる」のです。

旅の始まり

What a cocky saucy monkey this one is
All the Gods were angered
And they punished him
Until he was saved by a kindly priest
And that was the start
Of their pilgrimage west

出典: Monkey Magic/作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ

「モンキーマジック」を繰り返すサビをはさんで2番の歌詞です。

1行めは「このサルはなんてうぬぼれていて、生意気なんだ」という意味です。

そして2行めで「すべての神様がお怒りになった」とあります。

3行めでは「(神様)みんなで彼をこらしめた」と言っています。

実際には岩にとじこめて動けないようにしたのです。

そのあと4行めで「やさしい僧侶に助けられ」ます。

5~6行めでは「それが西に向かう巡礼の始まりだった」と言っています。

「pilgrimage」という単語はあまり見慣れませんが、意味は「巡礼」です。

ほんの少しのモンキーマジック

With a little bit of monkey magic
There'll be fireworks tonight
With a little bit of monkey magic
Every thing will be all right

出典: Monkey Magic/作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ

再び「モンキーマジック」を繰り返すサビと間奏のあと、このブリッジ部分になります。

ここではパフォーマンスとして、タケカワさんが両手から「蜘蛛の糸」を出します。

子供のころ、それがマネしたくてたまらなかったのですが、結構難しかったです。

どうやら歌舞伎などで使う専用の道具を使っていたようですね。

よく見ると歌いだしから、ずっと握りこぶしで歌っています。

先ほどの夜のヒットスタジオの動画でも4分20秒あたりで披露してます。

【モンキーマジック/ゴダイゴ】歌詞を和訳とともに解説!誰もが西遊記を思い出す名曲は誰がカバーした?の画像

さてこの部分の意味を見てみましょう。

1行めは「ほんの少しのサルの魔法があれば」という意味です。

2行めの「There'll be」の部分は実際には「You'll see」と歌っています。

後に歌詞カードでも「You'll see」に変更されました。

意味は「今夜花火が見られるよ」といったところです。

ここでは意味通り「花火」でなく何か「大騒ぎの状態」と考えてもいいかもしれません。

3行めは1行めと同じです。

4行めは「すべてがうまくいくだろう」と言っています。

そうなんです。

ドラマ「西遊記」でも悟空の魔法のような力で、いろんなことが解決しました。

もちろん、その力のせいでトラブルもたくさん起こりましたが。

MONKEY MAJIK

「モンキーマジック」と聞くとバンドの「MONKEY MAJIK」を思い浮かべる人も多いでしょう。

少しMONKEY MAJIK」とこの楽曲の関わりについて見ていきます。

バンド名は、当時のドラマー(イギリス人)が2000年に名付けた。彼は幼少期に、イギリス国内で放送されていた「西遊記」を見て大ファンとなっていたため、同ドラマの主題歌であるゴダイゴの「Monkey Magic」に因んで、バンド名を「MONKEY MAJIK」にした("majik" は "magic" の変綴り)。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/MONKEY_MAJIK

【モンキーマジック/ゴダイゴ】歌詞を和訳とともに解説!誰もが西遊記を思い出す名曲は誰がカバーした?の画像

インディーズの時代から面白いバンドがあると話題になっていました。

そのころから考えると、彼らが「西遊記」に関わることになったときは興奮しました。

それは2006年に香取慎吾さん主演で「西遊記」がドラマされたときのことです。

その主題歌「Around The World」を「MONKEY MAJIK」が担当したのです。

また、「MONKEY MAJIK x MONKEY MAGIC」というシングルもリリースしました。

そこには「モンキーマジック」と「ガンダーラ」のカバーが収録されています。

様々なカバー

「モンキーマジック」はファンキーでかっこいい曲ですので、多くのアーティストがカバーしています。

先ほど紹介したMONKEY MAJIKによるカバーもかっこいいですね。

ここでは他のカバーをいくつか紹介したいと思います。

ORANGE RANGEがカバー

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