【Unchained Love/miwa】ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」の書き下ろし挿入歌

続いて2番のメロ部分を見てみましょう。

ここでは彼との思い出を振り返る主人公の様子が描かれます。

彼の優しい声に、その手のぬくもり。

そして今は失ってしまったという事実。

主人公は「どうして」と問いますが、答えは返ってはきません。

過ぎていく季節が「もうあの頃とは違う」ということを物語っているようです。

ここから2番のサビです。

もう二度と会えないとしても主人公の心が揺らぐことはありません。

「動かない時計」は主人公の中で時間が止まってしまった様子を感じさせます。

「たなびく雲」はそれに反して移り変わっていく季節を表すものでしょうか。

抜け殻のようになってしまった主人公の様子を思い浮かべさせますね。

Cメロの歌詞を見ていきましょう。

「出会ってよかった」とその失恋を糧にしていこうとすることは多くあります。

でもこの曲の主人公はそんな前向きな気持ちにはなれない様子。

自分にとってそれ以上のものなんてないというぐらい、彼を愛していたのでしょうね。

続いて最後のサビの歌詞を見ていきましょう。

「会えるならそれが夢の中だけでもいい」

そんな内容のこの部分は、現実では二度と彼に会えないことをわかっている主人公を感じさせます。

「さよなら」を言わないのはそれを認めてしまうのが怖いからではないでしょうか。

このまま彼を想い続けたとしても浮かばれることはありません。

夢の中で会えたとしても目覚めたとき彼女はどんな気持ちになるでしょう。

救いようのない内容に、なんとも言えない悲しさを感じますね。

歌詞の内容から察するに、恐らく主人公の恋人は死んでしまったのではないでしょうか。

そして時間が限られていたのは余命がわかっていたからだと考えられます。

彼が死んでしまったから、主人公はずっと忘れられずにいたのでしょう。

こういう少し重いテーマの楽曲はmiwaの曲の中では珍しいです。

そう思うと今作は、楽曲も歌詞も新鮮な内容になっていることがわかりますね。

今回はmiwaの「Unchained Love」を紹介しました。

彼を失ってしまった主人公の切ない想いが胸に沁みるような1曲でした。

ドラマの挿入歌として制作されたこの曲では、miwaの新しい一面も垣間見えます。

作品を題材に楽曲を制作するというのは、アーティストの可能性を引き出してくれることのように感じますね。

デビューから月日は経ち、だんだんとキャリアも積みあがってきたmiwa。

このまま突き進んで行ってほしいものですね！

興味を持たれた方は以下の記事で彼女の今までの作品も振り返ってみてください！

きっとさらにその魅力が伝わるはずです。