『EARTH』収録の「虹色の戦争」
SEKAI NO OWARIの大ヒット曲「虹色の戦争」は、『EARTH』に収録されている楽曲です。
『EARTH』はバンドを結成2年目の2010年4月7日にリリースされた、記念すべき1枚目のアルバム。
実は『EARTH』の前にも、SEKAI NO OWARIがまだデビューする前の2007年に発表したデモテープ「sekai NO oWARi」にも収録されていました。
こちらのデモテープは、SEKAI NO OWARIがよく出演していたクラブハウス「club EARTH」の来場者に配布されていたのだそうです。
DVDでは『Twilight City』『ARENA TOUR 2013 ENTERTAINMENT』にも収録
「虹色の戦争」はライブでも毎回盛り上がる曲です。14万人を動員した「Twilight City」の日産スタジアム公演でも、3曲目に歌われました。
会場中心にそびえ立つ彼らのシンボルの1つとなった巨大樹や空飛ぶ列車、ウォータースクリーン、スターライトリングなどに彩られるステージで歌われる、「虹色の戦争」を楽しむことができました。
こちらのライブの模様は、2016年2月17日にリリースされたDVD『Twilight City at NISSAN STADIUM』(7,452円)に収録されています。
2013年7月17日にリリースされた、SEKAI NO OWARI初の映像作品『ARENA TOUR 2013「ENTERTAINMENT」in 国立代々木第一体育館』(5,657円)でも「虹色の戦争」を観ることができます。
幻想的でロマンティックなステージで披露された「虹色の戦争」は、格別ですよ。
「虹色の戦争」の歌詞をチェック
深瀬さんの「虹色の戦争」に対するコメント
SEKAI NO OWARIのボーカル深瀬さんによれば、「虹色の戦争」は「その辺りを散歩しているような曲」なのだそうです。
歌詞の内容からすると、散歩?と疑問に持つかもしれません。
実はこの曲、深瀬さんが散歩していた時にふと「世界が平和でありますように」「地球を大切に」といったデモ行進の映像を見かけたときの違和感を表現したのだそうです。
平和を訴えながらも、一方では虫を捕まえたり花を摘んだり、カラスを駆除したりと、人間以外の生き物に対しては戦争をしかける人間。
こうした矛盾を歌にしたとのこと。
とはいえ、深瀬さんはこういったメッセージを込めて歌うことはしません。
「音楽を聴いて世界が変わるなんて、茶番だ」と感じ、歌詞にメッセージを込めるというのは自分に対してすることだと考えているからなのだそうです。
偽物の自由の歌
花に声があるなら何を叫ぶのだろう
「自由の開放」の歌を世界に響かせてるのだろう
平和に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の自由の歌が爆音で聴こえるだろう
花が叫ぶ愛の世界で僕らは平和を歌っている
鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう
出典: https://ameblo.jp/ftyuuyuyu/entry-11213748444.html
平和や地球環境の保護を求める声が世界中で響いていますが、何げなく摘まれ、カットされてしまう花々にはあまり注意を向けられていません。
もし残酷にもあっさりと切り取られてしまった花が口をきけたなら、平和を歌う人間に何というか考えたことはありますか?
同じ感情を持つ人間には感情移入しやすいですが、動かず口もきかない植物には、なかなか感情移入しずらいですよね。
鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」というフレーズからは、人間の傲慢さについて考えさせられます。
生物達の虹色の戦争
生物達の虹色の戦争
貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く
The war of the rainbow color
(虹色の戦争)
生物達の虹色の戦争
貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いていますか?
The war of the rainbow color
(虹色の戦争)
出典: https://ameblo.jp/ftyuuyuyu/entry-11213748444.html
「虹色の戦争」というのは人間対人間の戦争ではなく、人間対ほかの生物との戦争を意味していました。
日常的に何げなく奪ってしまっている蚊やごきぶりの自由の歌。これが「貴方の心に響いていますか」というフレーズにドキリとさせられた人は少なくないと思います。
確かに人間をイメージした平和には賛同しますが、花や別の生き物に対する平和ってあまり想像すらしたことのないことかもしれません。