伝説のアイドル 山口百恵

1980年に俳優三浦友和さんと結婚する為、芸能界を引退し、その後、一切TVの前に現れていない山口百恵さん。引退して37年経つ今も、彼女の人気は衰えていません。

1980年10月5日に日本武道館で開催されたファイナルコンサート。

最後の曲を歌い終わりファンに深々とお辞儀をした後、マイクをステージの中央に置いたまま舞台裏に去って行った最後のシーンは、今でも語り継がれています。

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山口百恵さんと『ひと夏の経験』

山口百恵さんは、1972年のオーディション番組『スター誕生』で準優勝し、翌年デビュー。当時人気のあった森昌子さん、桜田淳子さんと伴に”花の中3トリオ”と呼ばれていました。

 デビュー曲の『としごろ』があまり売れなかった為、2曲目の『青い果実』からは、”幼い少女にきわどい歌詞を歌わせる”という大胆なイメージチェンジを図りました。

そして3曲目『ひと夏の経験』の大ヒットにつながったのです。

後に”青い性”シリーズと呼ばれていますが、この大胆な路線変更は、山口百恵さんのあのハスキーな歌声とアンニュイで大人びた雰囲気があったからこそ成功した路線変更だったと思います。

山口百恵さんの大人びた雰囲気は、彼女が育った複雑な家庭環境に起因していると多くのマスメディアが書きたてていました。

百恵さん自身も、引退直前に出版した『蒼い時』で決して幸せとは言い切れなかった生い立ちを語っています。

プリッツで共演


『ひと夏の経験』が大ヒットした年、山口百恵さんは女優としてもデビューします。

川端康成原作の『伊豆の踊り子』(映画)この作品で百恵さんは将来の夫となる三浦友和さんと共演するのですが、実は三浦友和さんとは、その前にグリコプリッツのCMで共演していました。

グリコは昔から売れっ子女優さんをCMに起用していたんですね。

この作品を皮切りに『潮騒』『春琴抄』『風立ちぬ』『古都』など、多くの文学作品原作の映画で三浦友和さんと共演しています。

映画のみならずTVドラマでの共演も多数あり、”赤いシリーズ”6作品中5作品で三浦友和さんと共演しています。

2作目の『赤い疑惑』では、山口百恵さん扮する主人公が白血病を患い、当時まだあまり広く知られていなかった”白血病”という病を世間に知らしめた作品でもあります。

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『ひと夏の経験』実はタイトルが違っていた!

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甘い誘惑

山口百恵さんを一躍スターに押し上げた一曲『ひと夏の経験』は、彼女の5枚目のシングルになります。曲ができた当初は『甘い誘惑』というタイトルだったそうです。

百恵さんの”青い性シリーズ”へのイメージチェンジに伴い、タイトルが『ひと夏の経験』に変更されました。

たしかに『甘い誘惑』より『ひと夏の経験』と言った方がインパクトがあり、多くの人の興味をそそります。

レコード(当時CD等なくレコードの時代)のジャケットは、あの篠山紀信さんの撮影だそうです。篠山紀信さんは、当時から才能を見抜く目があったんですね。

百恵さんはこの曲で、日本レコード大賞大衆賞を受賞し、NHK紅白歌合戦への初出場を果たしています。

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”女の子の一番大切なもの”

あなたに女の子の一番
大切なものをあげるわ
綺麗な泪色に輝く
大切なものをあげるわ

出典: https://twitter.com/y_momoe_songs/status/934886398099783680

『ひと夏の経験』がリリースされた時、曲の中で歌われている”女の子の一番大切なもの”が何なのか?そんな質問が飛び交っていたとか…

今とは時代が違うとはいえ、15歳の女の子に直接こんな質問を投げかける大人たち…なんて下世話なのでしょう。そんな大人たちに百恵さんは「”まごころ”です。」と毅然と答えていたそうです。

歌い継がれていく曲、語り継がれていく歌い手

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