1行目のような言い訳をしている人も多く見かけますね。
「自分はこれまで愛されてこなかった」。
生まれ育った家庭環境にはいろいろな事情があるでしょう。
そしてその環境は子供にとっては選べないもの。
さらにそれがどうしようもないものです。
そうなれば、生涯かけてそのことを、すべての原因にしたくなるのかもしれません。
しかし、うまくいかなくて落ち込むときにそのことを恨んでも仕方のないこと。
どうしようもなかったのなら、どうにもしなくてよいのです。
あるがままを受け入れて、むしろそのことを自分のエネルギーにすべきでしょう。
そうすれば、ゆるい環境で生きてきた人の先へあなたは進むことができるはず。
うまくいかない原因にするのではなく、先へ進むための動力源とするのです。
「怒り」という感情が、人間にとっての最大の力の源なのですから。
サミシイチャンって?
君は いつだって「More More More」
そして いつだって「No No No」
どんな時もサミシイチャンだもんね ね ねねね
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく
“more”とは「もっと」という意味の英単語です。
文脈から、もっと欲しいと言っているのは「愛情」のことでしょう。
人には確かに愛情が必要かもしれません。
しかし愛情は受けるだけのものではないでしょう。
愛情を与えるということが、もしかしたら足りない可能性があります。
愛情はまず与えるもの。
もっと愛されたいと願っている人は、まずは誰かを愛することが大切なのかもしれません。
愛情がないから、相手からのお願いにたいしての答えは「No」。
そんなに「No」を言ってばかりだと、どんどん愛から離れていってしまうかもしれません。
そして最後の行にはこんなフレーズがあります。
「サミシイチャン」。
自分は愛されないだとか、自分は孤独なんだ、とか。
そんなことを嘆いてばかりの人を指してこう呼んでいるのです。
つまり「寂しい人」ですね。
寂しさという感情は、自己防衛の本能から来るもの。
人間はやはり人に囲まれて生きるべき存在。
まずあなたが誰かを愛することによって、その道は開かれるのかもしれませんね。
時間がないからデキナイチャン
時間はある!
「一日じゃ足んないよ」なんて
言っちゃって 甘えちゃって
たぶん1年間あったって
限界まで 遊んじゃって
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく
先ほどは愛情の話でした。
しかしここでは「時間」についての話になっていますね。
「時間がなくて…」と言い訳をする人、身近にいませんか?
だけど、本当に時間がない場合もあれば、そう言いつつ結構遊んでしまっている人もいます。
時間が足りないと言い訳する人は、たとえ時間に余裕があったところで結局やらないのでしょう。
試験勉強や受験勉強のことを思い出してみると分かりやすいかもしれません。
学校から家に帰ってきて、勉強せずにだらだらと無為な時を過ごしてしまったことはありませんか?
親に「勉強しなさい」と言われると人間ついつい反発したくなるもの。
これは心理学でも証明されているようです。
一番良いのは親自身が勉強をすることらしいですよ。
少し話が逸れてしまいました…。
つまり、頑張って勉強しない理由を探しているその時間に、少しでも机に向かうべきなのです。
10分で勉強を切り上げるほうがかえって大変ですから、いつの間にか30分は経っていたりします。
このように、言い訳していないで行動せよ、「ヤッタルチャン」ということですね。
デキナイチャンって?
君は いつだって「ない ない ない」
そして いつだって「ヤバイ ヤバイ ヤバイ」
どんな時もデキナイチャンだもんね ね ねねね
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく
ここで言っている「ない」は文脈として「時間」のことでしょう。
時間がないと言っている間に、時間は無情に過ぎ去っていきます。
気乗りしなくても机に少しでも向かえば、そのあとの休憩が一層楽しめるはずなのに。
その結果、期日などにとことん追い詰められてから「ヤバイ~!」と焦っているわけですね。
こんな人を、歌詞を書いた「つんく♂」は「デキナイチャン」と表現しています。
こういう人は、何に対しても言い逃れをしてやらない人なのかな、と思ってしまいますね。
そんな彼女をいつも見ていたつんく♂
どんなときでもヤッタルチャン!
昔は良かった 「なんて」
言わせない
未来の方が「楽しい」って思わなきゃ損!「損!」
やっぱ 人生は「DO DO DO」
そして 人生は「Can Can Can」
どんな時もヤッタルチャンがいいね ね ねねね
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく
この部分の最後の行にあることが、至言なのではないでしょうか。
いつでも、どんなときでも、ヤッタルチャンでいること。
そうは思っていてもどうしても辛いときはあるもの。
でもそんなときにはこの曲の歌詞を思い出して、ヤッタルチャンに戻ってこられたら良いのです。