半崎美子【母へ】

半崎美子にとっての母の日ソング

半崎美子【母へ】MVの内容を徹底解説!まるで昔話の絵本みたい!母の強さを感じられる物語に号泣…!の画像

半崎美子のメジャー4thシングル【母へ】

母の日を目前に控えた2019年5月8日にリリースされました。

強く優しい母の愛と生き方、そして母への感謝が丁寧に綴られた半崎美子の母の日ソングです。

今回はそんな【母へ】のMVを解説していきたいと思います。

昔話の絵本のようなMV

動画はこちらから

MVはこちらからご覧ください。

公式チャンネルで公開され、YouTubeで全編視聴することができます。

MVを手掛けたのは半崎信朗(はんざき としあき)

Mr.ChildrenAKB48など、多くのアーティストのMVを手掛ける映像作家です。

彼のMVは真心と優しさが溢れていて、見る者を自然と引き込む魅力を持っています。

半崎繋がりですが半崎美子とはインディーズ時代からの長い付き合いがあるそうです。

【母へ】のピアノの暖かな音色と優しい歌声に包まれた世界は、昔話のようなどこか懐かしさを感じるタッチで描かれていきます。

みなさんはMVに映る母の姿になにを感じるでしょうか。

絵本のように進んでいく物語を1ページずつ読み解いていきましょう。

いつでも強く優しい母の姿

働き者の母

物語のはじまりは、凍てつく寒さが身に染みる冬の早朝。

舞台は雪深い小さな農村です。

そこには降り積もる雪の寒さに負けず、仕事にでかける母親の姿が見えます。

父親は出稼ぎにいっているのでしょうか。

それとも母子二人で生活しているのでしょうか。

物語の登場人物は母と娘の二人だけです。

幼い娘がまだ寝ている朝早いうちから母親は朝食と仕事の支度をしています。

目覚めて気づくのは、温かい味噌汁と炊けたご飯の匂い。

暖まった部屋で感じるのは母親の優しさでもあるかもしれません。

まだ小さい娘にはそんなこともわからないでしょう。

それでも子どもながらに感心してしまうのは、いつでも忙しく動きまわる母の様子。

お母さんはとても働き者なのです。

優しく強い手

雪が溶けて季節が春に変わっても、母親は毎日仕事に精を出しています。

休みもせず、昼も夜も関係なくせっせと働き続けるのです。

きれいに咲いた桜にも、美しくたなびく田んぼにも目を止めることはありません。

畑でできた作物を農村から町まで売りにいくのも母親の大切な仕事のひとつです。

畑を耕して、作物を収穫して、重い荷物をしょって町の市場へ出かけます。

なかなか商売がうまくいかないときでも弱音を吐きません。

たくましさと強さも持っている女性なのでしょう。

物ほしそうによってくる野良犬に売り物を分けてあげるシーンと穏やかな眼差し。

母親の心の優しさがより伝わってきます。

そんなある日、留守番中に池端で一人で遊んでいた娘はカエルに夢中になって池に落ちてしまいました。

そこに通りかかった母親は溺れている娘を見るや否や大切な売り物を投げ出して、慌てて駆け寄ります。

怒ることもなく叱ることもなく、優しくその手に抱き上げて娘の無事に安心した表情を浮かべるのです。 

娘にとってお母さんはいつも自分を見てくれていて、困ったときには助けてくれる存在です。

「私のお母さんは強くて優しいんだ。」

誇らしい安心感も覚える存在なのです。

太陽のような母の愛

娘の目に映ったのは、荷台いっぱいに積まれたカーネーション。

娘はいい考えを思いつきます。

いつもがんばってくれている優しいお母さんにカーネーションをあげよう。

大好きなお母さんが喜ぶ顔を想像しただけで嬉しくなってしまうのです。 

その夜も母親は遅くまで針仕事をしています。

ちゃんと娘が寝ているか確認して布団をかけ直す母親。

娘は起きていて、ささやかな日常での幸せに触れます。

温かな優しさの中、深く眠りにつくことができるのです。

小さな事件

陽がのぼり、新しい一日がはじまります。

母親が帰宅するとあるはずの娘の姿が見えません

慌てて探しまわる母親、いつも隠れている場所にもいないことがわかると無我夢中で外に飛び出します。

心配するどころではないのです。気が気でなく、居ても立ってもいられません。

その頃、娘は大好きなお母さんのためにカーネーションを追いかけていました。

強い風の中必死で手に入れた途端、突然の大雨にあってしまいます。 

お母さんにあげるカーネーションが濡れてしまっては台無しです。

どうしていいのかわからず、その場で泣き出してしまいます。