二人で歩いてまたこの季節が訪れる
ずっと一緒にいようね なんて約束を交わしていた日々
決まって僕が右で 左にギュッとしがみついていた君がいて
何も知らなかった僕らはやがて つぼみから大人へ
出典: TSUBOMI/作詞:lecca,九州男 作曲:lecca,九州男
この男女は長い時間をともに過ごしてきたようです。
カップルなのでしょうか?
長く付き合っていると、歩いているときに自然と、どちらが右側でどちらが左側か決まってきます。
それだけ慣れ親しんだ仲なのでしょう。
永遠にこの関係性が続くことを願っています。
最後の行では、その先の未来に起きる何かを予期する表現が見られますね。
そして2人は「つぼみ」…つまり、思春期から大人へと一緒に成長していったようです。
すれ違うあなたに「キス」をした
どこまで走って行っても
あなたは分かってくれると 深く考えもしないで
ふりむけば 思いははるか遠く
道は分かれていたの 気付いてた?
それなのに キスしてた
出典: TSUBOMI/作詞:lecca,九州男 作曲:lecca,九州男
一緒にいることが当たり前になっていたのでしょう。
何があっても一緒にいる。
分かってくれる。
安心したまま前進するうちに、2人の間に「隔たり」が生まれてしまったようです。
そんな展開の中で訪れる「キス」の場面。
この楽曲の中でも特に印象的なフレーズですね。
いったいどんな心情で「キス」したのでしょうか?
相手が自分から離れてしまう事を恐れて、引き止めるために行動したのかもしれません。
すれ違う2人
過去の思い出となってしまった
手をつないで越えてきたそれぞれのシーン
胸に残して 時は流れるから
ねぇ、好きだよってもう言えない 夜も昼も
つぼみの時期をあなたといた
出典: TSUBOMI/作詞:lecca,九州男 作曲:lecca,九州男
ここでも「幸せな記憶」は過去の思い出となっています。
現状では相手に好意を伝えることすらできなくなってしまったようです。
物理的に離れ離れになってしまったのでしょうか?
それとも、心の隔たりができてしまったのでしょうか?
青春時代をともにした相手は、大人になってからでは味わえない経験を共有したはず。
何度も思い出してしまうほど「特別」な気持ちなのが読み取れます。
とある「答え」が脳裏をよぎる
「ごめん、今日も付き合いがあって…」 この言葉何回言っただろう。
心ではいつか会おうとは思ってるのに
二人寄り添った遠い記憶がギュッと強く胸を締め付ける
本当はわかってた答え でもそれを絶対認めたくなくて
出典: TSUBOMI/作詞:lecca,九州男 作曲:lecca,九州男
2人は段々と関係性が崩れてしまったようです。
会う約束は何度もキャンセルになり、過去の記憶にすがるしかなくなってくる…。
別れが近づいているカップルのような印象を受けます。
できればずっとあの頃のように仲良く過ごしたい。
それが本心なのでしょう。
でも、とある「答え」が心の中に湧いているようです。
ちょっと胸騒ぎがする展開ですね。
女性の心情に変化
急に会えなくなって 前の私ならきっと さみしくて
手持ち無沙汰で何も手につかないの でもどうしたんだろ私
独りすごす夜なのに ためこんでた用事できる、ってほっとしてる
出典: TSUBOMI/作詞:lecca,九州男 作曲:lecca,九州男
ここで、女性側の心情に変化が起きました。
先ほど会う約束を断っていたのは男性側。
それを女性は「辛い」と感じていました。
ところが、次第に一人でいることに慣れてしまったようです。
むしろ自分の時間の充実を感じるように…。
これは、破局へと大きな一歩を踏み出してしまったのではないでしょうか。