「TSUBOMI」はどんな楽曲?

今回ご紹介するのはleccaさんが九州男さんとコラボした楽曲「TSUBOMI」。

2010年4月28日に発売され、有線チャートや着うたチャートで1位を記録しました。

他にも様々なランキングで上位を記録し、知名度の高い楽曲といえます。

主人公である女性が過去の思い出を回想しながら思いを巡らせる構成は、とてもリアルに心情を表現。

そして、サビでは2人の芯のある歌声が混ざり合い、圧倒的な迫力をみせつけます。

タイトルに込められた意味

タイトル「TSUBOMI」は文字通り花の「つぼみ」のこと。

通常、恋愛では思いが結ばれる前の状態をこの「つぼみ」で比喩します。

そして「開花」は恋愛が成就したという証。

また、まだ成長途中の人を「つぼみ」と表現することもあります。

大人になり切れてない未熟な状態の若者。

どんな花になるのか、可能性を秘めつつ模索している時期ですね。

この2つの点から、このタイトルにはは恋愛の行方」や「若い時期の恋愛」が表現されていると推測できます。

背中合わせで歌い上げるMV

「TSUBOMI」のMVleccaさんと九州男さんの歌唱シーンで構成されています。

ところが、2人はずっと背中を合わせており、一度も向き合うことが無いのです。

これは楽曲登場人物の関係性に見立てているのだと思います。

男性と女性の間に隔たる壁を表現したMVをぜひご覧ください。

花開く光景が美しい

ガラスの椅子に座っている光景から始まりました。

呆然と前を見つめるleccaさん。

うつむいて手を固く組んでいる九州男さん。

深刻な雰囲気が漂っていますね。

楽曲の途中ではleccaさんが時折、後ろにいる九州男さんをのぞき込んでいます。

そして楽曲が進むうちに、2人の周囲が映し出されるようになりました。

中心にあるのはガラスの幹をした樹木。

その周囲に芽吹く植物が次々と花開いていきます。

後半では樹木や周囲の植物の花が満開となり、花吹雪のように花びらが舞うようになりました。

とても鮮やかで美しいですね。

段々と2人が大人になって行く様子を表現しているのかもしれませんね。

時が進む中で、2人は背を向けたまま、心がすれ違っている印象です。

味のあるLIVE映像もチェック

リアリティのある歌詞が素敵な楽曲なので、LIVEで聞いた時の感動は大きいはず。

YouTubeのavex公式チャンネルにLIVE映像があるので、見てみましょう。

CD音源よりも低音の響きの増した「大人っぽい声」が魅力ですよ!

こうして生歌の映像で聴いてみると、2人の声の個性がより強調されていますね。

leccaさんが低音から持ち上げるような発声をしているのに対し、九州男さんは逆に上ずり気味の発声。

それぞれの個性を出しつつも、サビでは絶妙にマッチします。

会場全体が「花」を連想させるピンク色に照らされているのも、楽曲の内容を意識した演出でしょう。

かけがえのない存在

一緒に過ごしてきた素敵な時間

一人より二人って思えたから 手と手をつないでいつか
昨日より明日を繰り返して 今より強くありたいって
わたしたちは大人になる前の まるでつぼみのように
前だけ見つめて 笑い合っていたよね

出典: TSUBOMI/作詞:lecca,九州男 作曲:lecca,九州男

このフレーズでは過去の自分たちを振り返っているようです。

一緒に手を取り合って未来へと進んでいく…。

とても前向きで素敵な関係性なのが読み取れます。

しかし、これは全て「過去形」で表現されているのが気になりました。

現在はどうなのでしょうか?

読み進めていきましょう。

2人の迎える未来とは?