印象的なカラスのジャケットの『GALLOWS』。
カラスのジャケットはインディーズ時代のアルバム『SHADOWS』にも使用されています。
ファンクラブの名前になっている代表アルバムの1枚で、アルバムの内容はキャッチーさを意識した歌モノ中心の「白いカラス」のイメージ。
今回の『GALLOWS』は『SHADOWS』を激しくした「黒いカラス」バージョンでいろんなリンクがあります。
興味を持たれた方はぜひチェックしてみて下さい♪
歌詞
英語と日本語が激しく交差するモダンで、引き込まれる世界観の歌詞を少しですが抑えておきましょう。
巧みに韻を踏むダークなフレーズ
英語詩の冒頭は「悪魔は私の耳にささやく」「オマエが戦っているものをあきらめろ」
タイトル「DEVIL」に相応しい言葉から幕開けとなります。
the devil whispers in my ear
just give up what you're fighting for
心鷲掴んでは蝕んでいく
the devil whispers in my ear
真っ紅な月が燃える
バイバイ 曖昧な世界 ブチ壊していく
出典: DEVIL/作詞:葉月 作曲:葉月
「心わしつかみにして」が漢字だとわからなくなってしまいませんか?
しばらく「心鷲(こころわし)」って何だろうと、当たり前のフレーズも見失ってしまいました。
その後も続くフレーズでは、不気味でダークな印象の言葉を使って巧みに韻を踏んでいます。
I will make you see
I know I can do this on my own
さぁ 絶体絶命 牙を剥け
you see I know I can do this on my own
さぁ この世の終わりに炎を灯せ
あぁ 僕らは遠く どこまで行くのでしょうか?
さぁ 踊れ命よ 罪深く 腐れたように
出典: DEVIL/作詞:葉月 作曲:葉月
英語歌詞では
「私はあなたに見せさせるだろう」、「私は自分自身でやればできることを知っている」
「あなたは見るだろう、私自身でやってできることを」。
割と理解しやすい言葉を使っているので、訳さずとも伝わり唄いやすいでしょう。
日本語歌詞の部分は、とにかくダークな言葉で追い込まれた様子と、打破させようと鼓舞させるフレーズのリフとなっています。
最後は願うような問いなのですが、「触れた」ではなく「腐れた」という選び方もこだわりが徹底していますね。
本人のコメントからチェック
作詞、作曲をしたVo.の葉月さんのコメントです。
不協和音と理論を無視しても、言葉選びや構成で曲としてまとまっている事に驚きます。
テーマを知った上で、再度「DEVIL」を聴くとまた広がりが違って聴こえるでしょう。
最後に
いかがでしたか? 今回の「DEVIL」は複雑な要素も持つ深い魅力の曲でした。
ライブでのセットリストに入ることも多く、また多くの代表曲を含む名盤『GALLOWS』も必聴のアイテムです。
バンド史上最大となった2018年3月11日に開催された幕張メッセでの単独ライブのタイトルは「XIII-GALLOWS-」。
ライブイベントのタイトルに今も使用されるほど、バンドにとっても重要なアルバムという事でしょう。
絶好調に見える「lynch.」ですが、2016年にはベースの明徳さんのトラブルにより脱退してバンドも活動休止という時期を迎えていました。
そんな危機的状況の中でファンクラブの「SHADOWS」の加入数が増加、逆に注目されるようになっていきます。
その後、ベースなしの4人で全曲ゲストベーシストを迎えてリリースした『SINNERS-EP』が話題となり再始動しました。
Twitterなどの話題入りも数回果たすなど、存在はどんどん大きくなっていきました。
ついに昨年2017年の12月31日のカウントダウンライブでベースの明徳さんの復帰が決定。
オリジナルメンバーの5人となって再始動となった2018年、ますますlynchから目がはなせませんね!