とびきりのおしゃれして別れ話をしに行こう
いつもとかいつかより今日を思い出してね
とびきりのおしゃれして別れ話をしに行こう
ちょっとだけ ちょっとだけ もったいない恋でしょ?
じゃバイバイ

出典: とびきりのおしゃれして別れ話を/作詞:MICO、ヤマモトショウ 作曲:釣俊輔

今までちゃんと自分のことを見てくれなかった彼。

もし別れたとして、これまで過ごした二人の思い出に浸る…なんてさせるつもりはありません。

今回ばっちりメイクやファッションをキメたのは、別れる時に彼を「あっ」と言わせるため。

別れを決めた彼女がめちゃめちゃ綺麗になっていた。

でも、もう引き止めたってどうしようもない。

そんな後悔をさせてあげたいのです。

今までの思い出を振り返るのではなく、今までの自分の行動を悔やむことをしてほしいのです。

つまり、それだけ彼女は傷つき悩んできたということではないでしょうか?

それで導き出した「別れ」という答え。

でも、綺麗になるきっかけにしてしまうなんて、向上心溢れる女性ですね。

好きな相手と別れたり振られたときも、「綺麗になってやる!」と自分磨きをするタイプの女性がいます。

自分を責めてクヨクヨするより、そっちの方が気分も晴れやすい気がしますね。

行動の裏に隠れた複雑な女心

完璧なのはファッションだけじゃない

ねぇ今日のラストデート time up で終点
態度まで全部 move up のため

出典: とびきりのおしゃれして別れ話を/作詞:MICO、ヤマモトショウ 作曲:釣俊輔

彼と最後の時間が終わりを迎えました。

彼のために準備したのは見た目だけではありません。

好印象を与える振る舞いや、別れを微塵も感じさせない態度。

彼女にメロメロになって油断したその時に「別れの言葉」を言い放つシナリオなのです。

彼の驚愕する表情が想像できますね。

男性からしたら、とても怖いと感じるかもしれません。

でも、女は演技できる生き物なのです。

辛い時に笑って見せ、怒っている時に平然と見せる…。

そんな複雑な乙女心を味わうことのできる歌詞ですね。

最後の「move up」という言葉は「前進」という意味。

彼女にとってこの別れは次の一歩を踏み出すための大切なステップなのでしょう。

それは「勘違い」

【とびきりのおしゃれして別れ話を/SHE IS SUMMER】歌詞を考察!男子は複雑な女心を学ぶべしの画像

わたしの事なら全部もう知ってるとか
勘違い気付いてね 今のわたしで

出典: とびきりのおしゃれして別れ話を/作詞:MICO、ヤマモトショウ 作曲:釣俊輔

彼が彼女に飽きてしまったとき、彼はどんな心境なのでしょう?

この歌詞からは「刺激がなくなり、探求心が湧かなくなってしまった」ことが想像できます。

いわゆるマンネリ化というものですね。

刺激がないということは、相手を知り尽くして新しい発見がないということ。

でもそんな男性心理を「勘違い」といっています。

そう、彼女にたった今転がされている時点で、彼は彼女を理解しつくしていないのです。

刺激がないのではなく、彼女の滲み出る魅力に見向きもしなかっただけ。

ちょっと見た目を変えただけで彼の態度が変わったとしたら、表面的な要素で判断していることが一目瞭然ですね。

本当は飛び切り可愛い彼女なのに、別れに至るまで彼は「あぐら」をかいて油断していたのです。

次へ進みたいから

別れを「前向き」に捉えるために

とびきりのおしゃれして別れ話をしに行こう
最初とかいつかより今日を思い出してね
とびきりのおしゃれして別れ話をしに行こう
ちょっと今 ちょっと今 後悔とかしてる?

出典: とびきりのおしゃれして別れ話を/作詞:MICO、ヤマモトショウ 作曲:釣俊輔

そして、メイク、ファッション、振る舞いの全てをパーフェクトに演じきった彼女は別れを告げます。

変身した綺麗な彼女に釘付けになった彼氏が想像できますね。

それに対して彼女は、別れを惜しんだり、情が沸き上がるような素振りは見られません。

ただ、彼が自分との今までの付き合い方に「後悔」をしているかどうかを確認したいだけ。

それが分かれば、彼女は満足なのです。

彼女の中で彼との別れは決定事項。

いかに相手を見返して、自分自身の魅力をさらに高めていくかが今の彼女の意思なのです。

そうすることで彼女はこの「悲しい別れ」を、前向きにとらえることができるようになるのでしょう。

強がりが現実になる

とびきりのおしゃれして別れ話をしに行こう
ちょっとだけ ちょっとだけ もったいない恋でしょ?
でもバイバイ

出典: とびきりのおしゃれして別れ話を/作詞:MICO、ヤマモトショウ 作曲:釣俊輔

この「ちょっとだけ」というフレーズ。

まるで「私は全く惜しいと思っていないよ」と強がってみせるようなニュアンスでもありますね。

彼の前で平然と振る舞う素振りのひとつなのでしょう。

きっと今までたくさん悩んできたので、まったく平気というわけでもないはず。

でも、最初はハッタリだとしても、彼の後悔する姿を見ることで現実になります。

そして最後は爽やかに「バイバイ」と別れを告げてみせました。

華麗なお別れでしたね。