『ごめんねFingers crossed』とはどんな曲?
遠藤さくらがセンターを務める
『ごめんねFingers crossed』は、2021年6月9日にリリースされた27枚目のシングル。
CDは、Type-A・B・C・Dと通常盤の5種類が発売されました。
Type-A・B・C・Dの初回仕様限定盤には、メンバー43人の個人PVが特典映像となったBlu-rayが付属されています。
人気メンバー1期生の松村沙友理、3期生の大園桃子の乃木坂46ラストソング。
グループ卒業前の最後の参加曲としても有名で、ファンにとっても記憶に残る1曲といえます。
かっこいいメンバーが見られるミュージックビデオ

乃木坂46公式サイトでは『ごめんねFingers crossed』ミュージックビデオの特設サイトが開設。
MVでは、いつもは清楚でかわいらしいメンバーと違ったクールでかっこいい一面が見られます。
そんなかっこいいMVのテーマは『カーレース』。
なんと登場する車はレース仕様になっており、存在感のあるパワフルな映像にも注目です。
さて、ここからは『ごめんねFingers crossed』の歌詞を考察していきます。
あの頃に戻れないのは、前に向かって駆け抜けるカーレースと何か関係があるのでしょうか。
早速みていきましょう。
現在地から過去を振り返る
過去とは違う今の2人の関係
今だってもちろん好きだけど
なぜだろう あの頃に戻れない
君の幸せをずっと祈ってるよ
ごめんねFingers crossed
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
大切な人の幸せは、自分ごとのように感じられます。
しかし、逆説がきます。
好意を持っていることは変わらないけれど、昔のような関係性ではいられないのです。
大切な人の今を素直に喜べない自分がいます。
どのような状況なのでしょう。
好意を持つということは、少なくても他人ではなく親しい間柄ですね。
この歌詞からは、2人の関係が不明です。
家族、恋人、友人。
いったい2人の関係はどのようなものなのでしょう。
それでは、続きを見ていきましょう。
今だから気づく
愛し合うそのことが初めてだったから
すべてがぎこちなくてキスだって下手すぎて
緊張しながら何度も抱き合った
手を伸ばせばいつだって君がそこにいる
当たり前になってしまったその存在に
甘えて油断してたタイミング
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
ここで、2人は恋愛をしていた間柄だったことが判明します。
はじめてのことは、うまくいかずにたくさん迷い苦しむことの連続です。
うまくいかないのは初恋も同じ。
『好き』という感情を表現することの難しさを知った青春時代ですが、手探りで恋愛をしてきたのでしょう。
1つ1つの経験をして、2人が一緒に成長してきた様子がわかります。
恋人というのは空気のような存在。
「いつも側にいてくれる存在」
いい意味で捉えれば、家族のように心を許せる間柄になれたということができます。
しかし、いつも側にいることのありがたみに気づかなくなってしまうこともあります。
長い時間を一緒に過ごすうちに、相手に依存しすぎたり、相手をいたわることができなかったり。
あの頃は気づけなかった後悔の気持ちが読み取れます。
さて、この後の2人はどうなってしまったのでしょうか。
続きをみていきましょう。
主人公は男性
会えない時間が寂しくなくなって
気づけば 心は離れてた
やり直そうと言われたら
僕はどうした?
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
同じものを見て同じ空間にいること。
恋愛をしていると、ほんの小さな幸せでも大きな幸せのように感じます。
会えない日は、早く次のデートが待ち遠しく感じてしまうでしょう。
楽しい時間を2人で過ごしたいと感じてしまうのは自然なことですね。
でも、いつの間にか彼女が側にいない1人で過ごす日常に慣れてしまったようです。
恋愛感情を抱かなくなったのでしょうか。
それとも、恋愛以外に熱中できるものに出会ったのでしょうか。
歌詞からは、2人の関係が危うくなってしまった原因はわかりません。
でも、はじめに抱いていた気持ちとは明らかに違う気持ち。
気持ちをリセットすることはできそうにないのでしょう。