一番解釈に苦労したラストのひと言
oh sing it to me
oh sing it to me your song
(don't you know?)
心なし冷めてる calling you
出典: Your Song/作詞:LOVE PSYCHEDELICO 作曲:LOVE PSYCHEDELICO
そしてついに、クライマックスのひと言が出ます。
今回、正直、この1行の解釈が一番苦労しました。
「心の込もっていない君を呼ぶ声」といったところだと思います。
「観客にどんなに称賛されても、それらはどれも君の悲しみを理解してくれてはいない。
なぜそのことを知らないの?」
少女に取ってみたら大変ショッキングで厳しいひと言で曲が閉められます。
『Your Song』の歌詞のストーリーを解説
この曲はジプシーを歌った曲ではないでしょうか?
完全な憶測ですが、NAOKIとKUMI、またはどちらかがジプシーの映画を観てこの曲を書いたような気がします。
(ちなみにジプシーを取り上げた映画は数多く存在します。)
『Your Song』のストーリーをまとめてみました
各地を渡り歩きながら演奏するジプシー…。
その少女の才能に気づいているひとりの男性がいます。
彼は少女に「歌い手」として惚れ込んでおり、才能も充分に理解しています。
(もしかすると「女性」としても惚れているかもしれませんがその描写は詩中にはありません。)
おそらく彼はバンドのメンバーか現場マネージャー的な存在でしょう。
いたいけな少女は憧れのスタイルを描きながらただ歌うことに喜びを感じています。
微笑みながら透き通った目…。
お姫様のようにスレンダーなルックス…。
得意げなポーズでの微笑み…。
賢かしまなメイク…。
憂鬱な表情やチープな笑顔等の演技力…。
男性はもっともっと彼女の歌を聴きたいと願っています。
そして心の中で少女に語りかけます。
「もちろん知っているよね?未来は悲しく辛いということを…」
彼らには住む場所などどこにもありません。
そして同時に、いたいけな少女などは必要無いのです。
そんな中で彼女は成長していきます。
徐々に現実が見えるようになります。
時には泣きじゃくる日々も出てきます。
そう、これは現実…夢を見ているときが幸せだったということ。
同じように毎日が過ぎ去って行く中、残されたのは客席からの声援のみ。
そこには自分の悲しみなど理解してくれる人は誰もいない…。
悲しみが呼んでるのはなぜ?
さて、この記事のタイトルにもある悲しみが呼んでるのはなぜなのかを考えてみたいと思います。
(don't you know?)
悲しみが呼んでる
出典: Your Song/作詞:LOVE PSYCHEDELICO 作曲:LOVE PSYCHEDELICO
このひと言が意味するのは、
「各地で演奏をしながら旅を続ける我々は非常に辛く厳しい世界で生きていかなければならない。
今の君のように憧れや楽しさだけでは生きていけないのだ。
そう、君の未来は悲しい世界なのだ。
知ってるよね?」
という意味が含まれているのでしょう。
ひとつの曲の歌詞の解釈は聴く人の自由
解釈としてはちょっと暗い雰囲気で終わってしまいましたね…。
ただ、前述の通り、この曲には特にメッセージ性は無く、情景を歌った曲だと私は解釈しています。
曲の解釈は人それぞれ自由で良い!感じた通りに受け止めよう!
私は、曲の解釈は人それぞれ違うものがあって良いと思っています。
特に、今回のような抽象的な表現が多い曲であれば尚更です。
でも、自身の解釈で曲自体を批判することは良くないこと。
みんなそれぞれ思いを込めて作ってる曲です。それはやめましょうね。
私は当初、この曲の意味はこのように感じていました。
LOVE PSYCHEDELICOの結成当時にNAOKIがKUMIに対しての思いを書いた曲では?と。
最終的には今回は「ジプシーの情景」と解釈させていただきましたが…。
耳で聴いて感じたこと、それが人それぞれの解釈だと思っています。
今回の記事がみなさまそれぞれの解釈の参考になれば幸いです。
最後に、LOVE PSYCHEDELICOの以下の記事もぜひ御覧ください!