愉快で不思議な小さな天国

UNISON SQUARE GARDEN【Micro Paradiso!】歌詞解釈!何を望んでるの?の画像

遊び心に溢れたUNISON SQUARE GARDEN(以下、ユニゾン)の『Micro Paradiso!』。

軽快な音楽と愉快で不思議な世界観が、きっと癖になることでしょう。

難しい話は後にして、楽しいことを優先しようよ。

そう言って手を引かれるような、心地よい強引さがこの曲にはあります。

退屈な日常を抜け出して、いざユニゾンが創りあげた小さな天国へ。

そこには非現実的で刺激的な景色が広がっています。

踊りだしたくなる衝動。

自然とこぼれる笑み。

遊園地よりも夢があって、お祭りよりも騒がしい。

そんな『Micro Paradiso!』の世界を全力で楽しみましょう。

魔法をかけられているのかも...?

『Micro Paradiso!』のスタジオライブの様子をユニゾンの公式YouTubeチャンネルで視聴することができます。

映像とともに曲を聴くと、より一層体がウズウズする感覚が強くなりませんか?

じっとしていられないような、とびきり楽しいことがすぐ近くで起きているような...。

まるで、目が覚めた状態のまま夢を見ているみたいです。

しかしその心地よさも間奏の後の「この番組は~」でいったんストップ。

夢の世界から強制的に現実の世界に連れ戻された...と思いきや、またすぐに愉快な世界の扉が開かれます。

始終振り回されてばかりのようにも感じますが、それがまた心地よい。

もしかしたら曲を聴いている間だけ、何かしらの魔法をかけられているのかもしれません。

そんなことを本気で考えてしまうくらい、この曲は不思議な魅力で満ちています。

難しく考えないで!

この曲の歌詞を理解したいなら、大切なのは頭脳よりもフィーリングです。

深読みしようとすればするほど、ドツボにハマっていくでしょう。

頭を空っぽにして、純粋に音楽を楽しむべき!

...とは言いつつも、やっぱり解説はしていきますね。

好き勝手に生きていい

倦怠感の正体 適当な理屈じゃいかんともしがたくて
ウケるんです 代替案さえなく手詰まりだ
ほっといてmy god その啓示は今じゃ通じない
世の中はもう滅んでる、ノストラ旦那曰く

出典: Micro Paradiso!/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

初っ端から独特な言い回しのオンパレード。

歌詞を読んでいるだけでもリズムの小気味よさが伝わってきます。

体が怠いなんて言っているけれど、歌詞を読む限りは絶好調...。

「本当に不調なの?」なんて、思わずツッコミたくなるような始まり方ですね。

最後のフレーズにある「ノストラ旦那」は、おそらく「ノストラダムスの大予言」で知られるノストラダムス。

確かにこの予言によれば、人類は1999年に滅亡していることになっています。

だから神の啓示なんて知ったことじゃない。

非常に無理やりな理論ですが、そんなことを指摘するのはナンセンスでしょう。

世界はもう滅んだようなものなんだから、いっそ好き勝手生きていこうよ。

そのくらいの軽いノリが人生には必要ですね。

兄弟みたいな会話

はんぶんこじゃ物足りないなんて
少しはわがままを言うようになったじゃないか
舌戦でコテンのパンにしたいけれど
それではおあとがよろしくない!

出典: Micro Paradiso!/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

いったい何が半分では物足りなくなったのでしょう?

いつも分け合って食べていた大好きなお菓子。

時間を決めて交代で遊んでいた人気のゲームソフト。

互いに貸し借りしていたお気に入りの洋服。

いろいろなものが考えられますが、何にしてもここの歌詞は仲の良い兄弟の会話を連想させますね。

今までは何でも仲良く半分こにしてきたけれど、お互い大人に近づいてきて、半分では満足できなくなった。

しかしそれを相手に指摘されて、素直に同意するのもなんだか癪だし...。

口喧嘩で負かしてやろうとも考えたようですが、この曲の主人公はもっと楽しくて平和的な解決をお望みの様子です。

それにしても「コテンのパン」というフレーズには、何とも言えない可愛さがありますね。

騒ぎたい奴は集まれ!

ボンジョルノ!サルバトーレ! 飽き足らぬ初期衝動でフェスティバル
間違ってないのなら ないのなら 見逃して!
精鋭!yeahは要らない! 即席の一体感一笑に付したい
馬が合った諸君たちをお待ちしてます
パッパラパッパッパラッパ Micro Paradiso!

出典: Micro Paradiso!/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

サビに入ると、もう完全にお祭り騒ぎです。

意味なんてなくても楽しければそれでいい。

同じような考えを持っているのなら、さあこちらの世界へ。

そんな風に私たちを手招きしているような歌詞ですね。

陽気で明るくて、だけど謙虚さもあって...。

多少迷惑をかけられたとしても、この雰囲気なら笑って許してあげられそうです。

最後は「パッパラッパ」とファンファーレの真似。

この小さな天国に流れている音楽はすべて、どんちゃん騒ぎが好きな人々による調子外れな歌声なのかもしれません。

もっと楽しい世界