天国と地獄

UNISON SQUARE GARDEN(以降ユニゾン)といえば、「シュガーソングとビターステップ」。

と思う方が多いでしょう。

実際、とても良い曲です。

しかし、この天国と地獄もユニゾンの中では一際特徴があり、彼らの代表曲に相応しい一曲です。

天国と地獄のここが凄い

彼らが歌う「天国と地獄」は、総括するととてつもなくカッコいい曲です。

苛烈で疾走感のあるメロディ、そこに含まれている超絶技巧、所々に散りばめられたボーカル斉藤のシャウト田淵によるコーラス

そして何よりもパワーワード満載の歌詞

これらが渾然一体となっている為、自然と気分が高揚してしまいます。

ライブではまず間違いなしに盛り上がる曲でしょう。

収録アルバム情報

【天国と地獄/UNISON SQUARE GARDEN】人生をアグレッシブに駄々騒ぎ!歌詞&MV解釈の画像

「天国と地獄」が収録されているのは、彼らのアルバム「Catcher In The Spy」です。

「天国と地獄」以外にも、中毒性盛り沢山な曲達ばかりなので、ここに収録されている曲は全ておすすめします!

Disc.1

1.サイレンインザスパイ
2.シューゲイザースピーカー
3.桜のあと(all quartets lead to the?)
4.蒙昧termination
5.君が大人になってしまう前に
6.メカトル時空探検隊
7.流れ星を撃ち落とせ
8.何かが変わりそう
9.harmonized finale
10.天国と地獄
11.instant EGOIST
12.黄昏インザスパイ

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Catcher_In_The_Spy

初回限定盤だと、Disc.2が付いています。

当然、そちらも凄くエモい曲達ばかりです!

歌詞解釈

それでは、歌詞の解釈に移っていきます!

強烈な歌詞をご覧ください。

普通な人生

Who is normal in this show?

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

斉藤のシャウトとともに始まるこの曲の出だし。

直訳すると「このショーで普通なのは誰だ?」、となります。

ただ、このままだと少し意味が分からないですよね。

ほんの少し意訳するのであれば、「show」を「人生」と訳してしまうのはどうでしょうか?

すると「この人生で普通の人は誰だ?」となります。

ここを解釈するとこの波乱万丈な人生で普通な人はいないと言っているのではないのでしょうか?

虚しさ満載

札束と談合のフラストレイト
hey ミスター、ボス と呼ぶ声もただ虚しく
響くだけ 歪だね 名簿に無い
白い壁投げつける fresh tomato 
だって不要な血流れるのは no thank youです
とは言えど トライアド崩れて 想定外の謎は起きる

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

ここだけ見ると、どこかヤクザの長の様ですね(笑)。

「札束」と「談合」という、お金が絡み合うこの空間。

そんな空間にうんざりし、心のどこかで安息を求めているかのようです。

しかし、それを周りが許さない。

心の中に、苛立ちという吹き溜まりが溜まっているのが映し出されていますね。

白い壁にトマトをぶつけるという行為がそのことを物語っています。

壁にぶちまけられたことによって出来た赤いシミ。それを血に見立てることによってストレスを解消しているのでしょう。

そんな毎日を繰り返していた時、予想外の出来事が起こります。

トライアドというのは、三人組を意味します。つまり、自分の所属する組織に異変が起きたのかもしれません。