隠れた名曲「お人好しカメレオン」
特徴のある中性的な声のヴォーカルに、縦横無尽に動き回るベース。力強く音圧を感じさせるドラム。
それぞれキャラクターの立つ3人だからこそ成り立つのが、UNISON SQUARE GARDENのサウンドでしょう。
今回紹介するのは、彼らの隠れた名曲「お人好しカメレオン」。
シングルカットされていないこの曲は、ファンの間でこそ人気ですが、知らない人も多いでしょう。
そんな「お人好しカメレオン」の魅力をお伝えしていきます!
90年代のJ-POPを彷彿とさせるメロディ
テープレコーダーで録音したような歌から始まる「お人好しカメレオン」。
そんな古めかしさを感じるさせる演出も相まってか、そのメロディからどことなく、90年代のJ-POPを感じました。
どこか懐かしさのあるメロディを現代的なバンドサウンドに乗せて歌う。
そんな化学反応を思わせる表現もこの曲の魅力の一つでしょう。
感じ方は千差万別ですが、この明るくポップなメロディは聴く人の気分を持ち上げてくれるものでしょう。
4thアルバム「CIDER ROAD」に収録!
「お人好しカメレオン」はUNISON SQUARE GARDENの4thアルバム「CIDER ROAD」に収録されています。
アルバムは全13曲で構成され、シングルカットされた「流星のスコール」「リニアブルーを聴きながら」も含まれています。
またこのアルバムはオリコン週間アルバムチャートにおいて、彼らにとって初のトップ10入りを果たしたという、記念すべきものでもあります。
アルバムを通して、この個性的な3人組。UNISON SQUARE GARDENを感じてみてはいかがですか?
出る杭は打たれる?「お人好しカメレオン」の歌詞を解説
「お人好しカメレオン」というタイトルから、なんとなく歌詞の内容がわかるような気もしますよね。
周りに合わせて無難に生きることを良しとする世の中。
そんな社会で生きている私たちへのメッセージがこの曲の歌詞には込められています。
ここからはその歌詞を少しづつ、解説していきます!
周りに合わせる世の中を揶揄
回る地球儀に似た 回る地球上で君は
夜を賭して一人歩いた 目覚ましが呼び戻すまで
作りものじゃないけど 作りものみたいでslow slow down
みんな同じ事喋るから 真実みたいに聞こえたりして
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
1番のAメロに当たる歌詞です。
この曲に登場する主人公は、夢の中で地球上をぐるぐると練り歩いて、いろんな人に話を聞いたのでしょう。
その中で彼が感じたのは「みんな同じことしかいわないな」という気持ちでした。
みんな同じことしかいわないから、みんな作り物に見える。
だけどみんながいってるから、その内容は真実みたいに思える。
出る杭は打たれる世の中ですから、周りに合わせて無難に生きることが良しとされます。
そんな世の中を揶揄しているようにも思えますね。
心の切り売りにニコニコして 正義の仲間入りして
片手間ブックマークして それは本当に答えなのか、と君は喋る
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
ここから1番Bメロに入ります。
この部分から伝わってくるのは、世の中に対しての疑問を持った主人公の様子です。
衝突を避けるために誰にでもいい顔をして、周りが良しとすることにはとりあえず同調して、ネットに載っているような情報を「みんながいってるから」と信用する。
果たしてそこに自分の意志はあるのでしょうか?