RIP SLYME「Tales」に迫る!
RIP SLYMEの「Tales」は静かな語り口調で歌われる、メチャクチャ格好良い曲です。
人生を鉄道に例え心にじわっと染み渡る感覚を覚えます。
RIP SLYMEの曲はリスナーごとに歌詞の解釈が異なるのも魅力の1つ。
そこで今回は筆者独自の見解で今作を紐解いてみますので、あなたの解釈とぜひ比べてみてください。
ではRIP SLYMEの「Tales」、あなたと一緒に楽しんでみましょう。
人生が綴られるRIP SLYME「Tales」
人生と鉄道は永遠と続く道と重なり、非常に曲に入りやすいテーマになります。
列車が走るレールも真っ直ぐなものだけではなく、カーブや傾斜を乗りこえ駅にたどり着くのです。
人生も何も障害がなく順調に進めることの方が希でしょう。
何も悩みがなさそうに見える人でも、何かしらの悩みを抱え日々格闘しているのです。
障害があったときにどのように捉えるかで、人生の充実度が変わると感じます。
人生という深いテーマの本作ですが、気になる歌詞を紐解いてみましょう。
2人の線路がつながって
ここからアナタにつなげるレイル
そこから新たに生まれるウェイ
あの扉の向こうに残り香をほんのりと
Ah~
出典: Tales/作詞:RIP SLYME 作曲:RIP SLYME
この暴動のフレーズが筆者の大好物な歌詞で、とても素敵だと感じます。
この先何も見えなかったとしても、現在の立ち位置が運命の人とつながるレールが続くのです。
現在が苦しく悩むときであっても、それが一生続くわけではありません。
いつかはその苦しみからも解放されて、トンネルを抜けた先に広がる出会いが待っています。
そう考えるとなんだかワクワクして、苦しい状況も悪くないかなという気がするのです。
みんな同じ
すれ違うハニー 人違いファニー
人知れず消える人ごみの中に
あの人もそう その人もそう
寂しがりならこの火を灯そう
明かりが温かいと呟くのは君だけじゃない
出典: Tales/作詞:RIP SLYME 作曲:RIP SLYME
人はなぜか他人の良いところばかりが目につきます。
あなたもこのように感じた経験はありませんか?
あなたが他の人をうらやましく思うように、あなたも他の人からうらやましく思われているのです。
他人と比較するのは何にも意味がないことで、あなたの良いところを駄目にする可能性があります。
あなたはあなた、他人は他人、それぞれに良いところも駄目なところもあるでしょう。
他の人は気にせずに、自身の良いところを磨けば良いだけです。
そのままで
みんな辛いしCryしそれでもTryし
きっと誰かと愛し合うし
第一 雑多なこの街で
感じるはずさ色んな形で
伝えたい事を声に出して
謳いだせば隣りのイルも唄いだす
出典: Tales/作詞:RIP SLYME 作曲:RIP SLYME
人それぞれにあらゆる困難を抱え、それをひた隠しにして生活しています。
しかしもっと感情を出しても良いと感じてなりません。
幼い頃は嫌なものは嫌、好きなものは好きと明確に意思表示できていました。
ところが成長するとその自己主張は、社会から逸脱しているように感じてしまうのです。
これは人生の面白みを半減させてしまう行いだと感じます。
もっと泣きわめき、大声で笑ってもバチは当たらないと思うのです。
そうすればあなたが気づいていなかった隣にいる、あなたのイルが一緒に騒いでくれます。
プラス思考
イヤけさして くじける時も
今さらどうするの? なんてなげた時も
滞るフラストレーション感じればそう
それまた力ともとれるでしょう!?
出典: Tales/作詞:RIP SLYME 作曲:RIP SLYME
火事場のくそ力とはよく言ったもので、逆境のときほど自らの力を発揮します。
悔しい思いをしたときや困った状況になったときほど、あなた本来の能力を出せるのです。
ここで愚痴を言っても何も生まれず、ただ悲劇のヒロインを演じて終わります。
それだとなんだかつまらないと感じませんか?
愚痴を言いたい気分もわかりますが、前を向いて見返してやりましょう。
そんなあなたを必ず見ている人がいます。
あなたの頑張りが無駄になることはありません。