量り売りの言葉で傷付けて
日々のうのう
what you want?
まともだと思い込んでるだけ
出典: 影ソング/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
ここではマスコミに対する憐れみが感じられます。
マスコミは言葉を売らなければならない仕事です。
それも、量り売りですから売り手は量を決められない。
つまり、量が足りなければ嵩(かさ)を増やさなければなりません。
多ければ、泣く泣く削ることになるのです(だから真実が伝わらないことも)。
それはそれで大変なことだとわかります。
だからといって傷つけていいことにはなりません。
そんなマスコミの人々も自分がまともだと思い込まされているだけ。
背後に超悪いヤツがいることを予感させます。
歌詞解説!(後編)
本当のことを言わせてほしい!
流し込んだセリフは海のようになって
悔しい思いを飲み込んだ
僕たちが飲み込む前に
出典: 影ソング/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
海になるくらい沢山の言葉を発したということでしょう。
他人の発言も混ざってこの情報社会が出来上がっているということでもあります。
それは、自分達が抱えている悔しい思いを腹に収める前にその海に放たれたということです。
つまりは、泣き寝入りしようと思っていたけれど言わずにいられなかったということ。
そのような言葉を何度も何度も口にしました。
でも、そのような言葉に限ってメディアは取り上げてはくれません。
それらしくもありそれらしくもない
束になった言葉が口々に
正しいことが何なのかきっと誰にもわからない
間違ったことも気付かず正しいと思い込んでしまう
出典: 影ソング/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
他愛のない言葉が多数意見となり、どこでも見かけるようになってしまった。
その言葉はもっともらしく聞こえるので誰も間違っていることには気がつきません。
そしてそのような状況では正しいことを考えられる人はいなくなってしまいます。
ここは現代社会に対する風刺ともいえそうですね。
前項と併せて、言いたいことに限って言わせてくれない!という状況が想像されます。
それでも前進しなければならない。
でも仕方がないと片付ける前に歌にして自分と共に省みる
ただ当たり前に生きないといけないから
信じるものに身体を預けるよ
出典: 影ソング/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
仕方がないと泣き寝いるくらいなら、自分の歌にしてしまおう。
そして自分を反省することにしよう。
辛くとも生きてゆかなければなりません。
自分が信じた道にかける。
つまり、エネルギーを音楽にぶつけ続けるということです。
歌詞解説まとめ
抽象的な表現が多いため、色々な解釈ができると思います。
本当のことを言わせてほしい!というメッセージ。
でも言わせてもらえないなら音楽で表現することしかできないとも語っています。
だから聴いてほしいということ。
せめてファンや音楽を聴いてくれた人にだけは真実を伝えたい。
そんな気持ちが歌詞に乗せられているように思います。
前にも書きましたが、活動再開第1弾での発表曲です。
「私たちには歌うしかない」だから「活動を再開したんだ」という思いもあったのではないでしょうか。