究極ファンソング!BTSの【Lights】
2019年7月3日、【FAKE LOVE】の騒動後初となるシングル【Lights】がリリースされました。
『MAP OF THE SOUL-PERSONA』のリード曲でもある【Boy with Luv】の日本語バージョンも収録。
日本においてはBTSの10枚目のシングル曲となります。
皆さんも記憶に新しいであろう【FAKE LOVE】後のBTS騒動。
ビルボードを制した世界的アーティストBTSにも、憶測でしかない白羽の矢が立ちました。
そんな出来事の真っ只中に制作された【Lights】。
声を上げずとも本楽曲の歌詞を見れば、彼らの本質と困難をどのように乗り越えてきたのかが分かります。
何があってもARMYを愛し続け、ARMYの気持ちにも応えようとするBTSの姿がそこにはありました。
その想いの根底にあるのは彼らが感じてきた「愛」や「希望」そして「光」。まさに【Lights】です。
本記事では、【Lights】に込めたファンへのメッセージを紐解いていきます。
究極のファンソングを最後までお楽しみください。
柔らかな光が差し込むような、穏やかなサウンド
![](https://img.youtube.com/vi/eaUpme4jalE/0.jpg)
歌詞解説に行く前にまずは【Lights】のMVを見ていただきましょう。
映画館で1人誰かを待っているようなジョングクのシーンから始まります。
その後、メンバーがそれぞれの場所からジョングクのいる場所へと集まってくるのです。
Vとジミンが開く扉から差し込む光の眩しさが本楽曲のもつ意味を捕らえていると思われます。
また、開かれた扉から差し込む光に気が付くジョングクの見つめる姿も印象的です。
光によって皆が集まり、誰一人かけることなくBTSが揃うシーンは彼らの見えない絆が感じられます。
スターだからこその孤独や恐怖を、すれ違うメンバーが目をあわせずに通りすぎる様子で表現しているよう。
最後に過去の自分たちの姿をスクリーンで楽しそうに眺めるその穏やかな笑顔が心を震わせます。
きっとこんな風に無邪気にいられることばかりじゃない…。
そんな切ない思いが頭を過るからです。
【Lights】によって彼らが何を感じどう生きて行けるのか、その答えを歌詞から見つけてみましょう。
突然やってくる無気力感
スターだから感じる少しの恐怖
電話やLINEを返せない日曜
何も手につけれないよ
たまにだけど嫌になるよ
今が少し怖くなるんだ
出典: Lights/作詞:UTA,SUNNY BOY,Yohei 作曲:UTA,SUNNY BOY,Yohei
何をする気にもなれない無気力な日曜。
休みのはずなのに誰にも会いたくない、そんな風に心を閉ざす瞬間があります。
彼ら自身も休みなく働き続け、疲労困憊になっている時には現実世界での恐怖を感じるのかもしれません。
以前ユンギが語っていたように、高いところまで上り詰めてしまったプレッシャーがあるのでしょう。
光が差すところに影があるように、高くなればなるほどその影も大きくなるもの。
その闇に落ちてしまいそう…と、ふと恐怖を感じてしまうのではないでしょうか。
どれだけスターになっても逃れることのできないもの、それは光とは対照的な闇なのです。
弱っている時こそ人の痛みがわかるから
でも誰かを救える気もするんだ
君の声は聞こえてる
喧騒の中で時が止まる
君と音で繋がる whoa
出典: Lights/作詞:UTA,SUNNY BOY,Yohei 作曲:UTA,SUNNY BOY,Yohei
弱っているからこそ、誰かの助けを求める声が聞こえてくるもの。
それは、自分の痛みを知って人の痛みを知ることができるということではないでしょうか。
無気力で何もかも投げ出したくなる時、すべての雑音が無音となり互いに助けを求める声だけが聞こえる。
そんな解釈をすることができます。
前半はジミンのパートですが、まさに騒動の真っ只中にいた彼の気持ちを代弁しているよう。
世の中のネガティブな反応を「喧騒」と表現し、それさえも聞こえなくなるくらい通い合う心を感じたのです。
これは、「アンチの声をかき消すARMYの言葉がちゃんとジミンに伝わっていたよ。」
という、ジミンペンの筆者独自の解釈をさせてもらいましょう。
騒動により傷ついたすべての人の気持ちを汲んで、彼らがこんな想いを込めたのかもしれません。
君を想うと心が蘇る
ARMYという光
目を閉じてみれば
暗闇の中で your light, whoa
照らしてくれるから
恐れず歩める you and I, whoa
出典: Lights/作詞:UTA,SUNNY BOY,Yohei 作曲:UTA,SUNNY BOY,Yohei
光も届かない真っ暗な中でこそ、見つけることができる「光」。
BTSがBTSである限り闇は常に彼らの隣にあります。
そしてその闇に飲み込まれてしまいそうになっても、彼らはARMYという光を見つけることができるのです。
その光は、自分たちが前に進めるようにと道を照らしてくれる…。
「ARMYはBTSにとって、そんな光なんだよ。」というメッセージではないでしょうか。
一緒ならどんな未来が待っていようと、前に進むことができる。
そんな希望を見出してくれているようです。