【MILK ft.000】が描く世界
神山羊さんが楽曲提供
あの名作がテーマ
【MILK ft.000】が描くのは、映画「LEON」の世界です。
この映画はプロの殺し屋であるレオンと、偶然彼と出会った少女マチルダが中心人物。
【MILK ft.000】は、複雑な事情を抱えながらも強く生きようとする少女マチルダの目線で綴られています。
複雑な家庭環境の中で
2人の出会い
ああもう嫌だ嫌だわ
軋む木に腰掛けシガレット
出典: MILK ft.000/作詞:神山羊 作曲:神山羊
シガレットは煙草。映画でマチルダが吸っていたものでしょう。
父親から虐待を受けていたマチルダはその憂さ晴らしのためなのか、隠れて煙草を吸っていました。
もしくは大人になれば父親に虐待されないと思って、背伸びしていたのかもしれません。
いずれにせよレオンとの出会いのシーンを描いた、印象的なフレーズといえます。
帰りたくなかったけれど…
このままでいいかなあ
楽しくなるかなあ
少しも良くない古びたアパートへ
出典: MILK ft.000/作詞:神山羊 作曲:神山羊
3行目の「アパート」はマチルダの家族、そして後に知り合う殺し屋レオンが住んでいた場所です。
しかし歌詞を見る限り、そのアパートに対するイメージは最悪。
多くの人にとって自宅は心休まる癒しの場所ですが、マチルダには当てはまりません。
なぜならマチルダは父親にアパートを追い出され、ほとんどの時間を寄宿舎で過ごしていたから。
つまり彼女にとってここは居心地が悪く肩身の狭い空間であり、心を休めることができない場所だったのでしょう。
だからこそ1-2行目のような願いを口にしているのです。
本気でこれを願っていたかはわかりません。口にはしているけれど、一切期待はしていなかったかもしれないのです。
しかしこの歌詞の時点でレオンと出会っていたと考えるならば、この願いは決して空っぽではないでしょう。
苦しい日常生活の中に差し込んだ、一筋の希望の光。それが隣人レオンの存在だったのです。
自宅で見た光景とは?
楽しそうな遊び?
ちょっと、あらあら、まあ
遊ぶ火に水掛けゴブレット
出典: MILK ft.000/作詞:神山羊 作曲:神山羊