「努力」は自分を成長させてくれるもの
雨が降ろうが
槍が降ろうが
そのあと架かる
虹を見てみたい
大切なのは辛い涙も
恵みの雨に変えられる心
真実の愛は何処だ
ドスコイ! 謙虚に大胆
小粋だね
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
こちらは2コーラス目のサビに当たる部分。
この「虹」のように、現状でいくらつらいことがあっても、その後に待ち受ける美しい景色を思い浮かべればなんとか頑張れるもの。
歌詞にある「涙」と「恵みの雨」の描写は、とても素敵な解釈だと感じます。
努力や試練の日々を「自分を成長させてくれるもの」として捉えることが出来たら、それに勝るものはありません。
苦労の先には必ず得られるものがあり、それがまた自分を大きくさせてくれる。
そんな心構えを持って毎日を過ごしていきたいものです。
「ドスコイ!ケンキョにダイタン」の歌詞をチェック!(間奏後~エンディング)
世の中を見て思う事
誰もがニッポンを憂いてる
順風満帆だった遠い過去
不況だなんだと言われても
全部ダメになった訳じゃない
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
ここで、主人公は世の中に目を向けます。
考えているのは我が国の過去と現在です。
このような「社会」や「人類」をテーマにした歌詞はいかにもハロプロの楽曲らしいもの。
「遠い過去」とは、日本が発展を続けていた高度成長期と言われる時期のことです。
その頃には「この発展と活気がずっと続くのではないか?」と日本国中のみんなが思ったのではないでしょうか。
でもそれから時が経ち、現在では物が売れず、また高齢化社会で働き手が減っているなど、後ろ向きなニュースが目立ちます。
そんな「暗い世の中」にエネルギーを注ぐように綴られた前向きな言葉。
等身大のメッセージ
投げ出すのは簡単で
続けんの困難だ
人生は諸行無常
歩みを止めなけりゃ
思わぬ幸運が
舞い込むかもしれない
しれない しれない
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
ここにあるセリフもまた前向きなもの。
最後の部分にある「かもしれない」という言い回しは、彼女たちの等身大の言葉です。
まるで「やってみなくちゃわからないでしょ?」と言われているようで、そこからまた元気がもらえます。
ここで語られているとおり、やはり「やめてしまう」のは一番簡単な事。
あきらめずに続けていけば少しずつ現状は変わっていくのです。
ここで「しれない」という言葉が繰り返されて、そこから転調後のサビにつながり曲は締めくくられていきます。
「ドスコイ!ケンキョにダイタン」の歌詞まとめ
本作の歌詞で説かれているのは「努力を続ける姿勢が大切である」ということ。
そして、タイトルにもある通り「謙虚」という姿勢を持つことが重要だと彼女たちは言います。
この「ドスコイ」という言葉は既に述べた通り掛け声のように深い意味を持たないものです。
反面で、このタイトルには「まるで相撲取りのような」という意味が込められているのだと感じます。
「神事」とも言われる大相撲の巡業において、力士はいつでも謙虚です。
取り組みに勝った後の受け答えもほとんどの場合は控えめ。
そして、負けた相手を必ず敬い、自分自身はこれからもさらに精進すると誓います。
そんな相撲取りの姿勢は、本作のテーマの通り謙虚で、かつ努力を続けるお手本のようなもの。
彼らのように、自分に慢心することなく着実に努力を積み重ねる姿を理想としているのだと感じます。
「ドスコイ!ケンキョにダイタン」の概要とMV
本作はグループとして初のリリースとなるシングル。
アイドルグループのファーストシングルとして「ドスコイ」というタイトルはインパクトのあるものでした。
MVは制服姿のメンバーが学校を舞台に動きまわる、という作風を持ったものです。
楽曲のテーマである「相撲」の要素も散りばめられていて、曲途中には力士も登場します。
また、屋上でのグループダンスで見ることが出来るのは歌舞伎のような振り付け。
和太鼓のサウンドやメロディラインなどとあわせて、和風なテイストも沢山取り入れられています。
MVの2分25秒あたりから繰り広げられるメンバー同士の相撲シーンは必見です。
彼女たちのシングルでは、これ以降も「応援団」や「忍者」など、日本的なものが多く取り上げられていくことになります。
グループ名の「こぶし」は日本にある花の名前を由来とする言葉。
「和」というテーマは、そんな彼女たちの軸とも言えるものでしょう。