減っていく時間 増えていく荷物
逆さまにした砂時計のように
過ぎ去った時間をもう一度
やり直せても
僕はまたきっとこの道を選ぶ

出典: Answer/作詞:幾田りら 作曲:幾田りら

周りからの視線を気にするあまり、主人公は必要以上に自分を責めてしまっていました。

しかし、期待に応えようと努力した時間も、今の主人公を作り上げている要素の1つに違いありません。

その努力があったからこそ、目標や夢が描けているともいえます。

それならば、過去の努力を悔んだり、悲しんだりする必要はありません。

むしろ頑張り続けてきた自分を褒め、その長所を誇るべきなのです。

そのことに気がつけた主人公は、これまでに自分が歩んできた道を振り返っています。

そこにはいくつもの困難や涙があったことでしょう。

しかしどれ1つとして無駄なものなどありませんでした。

過ぎてから初めて気がつく「努力の大切さ」

主人公は間違いなく、自分自身に胸を張れるような生き方を選んできたといえます。

自信は何よりも強い力となる

幾田りら【Answer】歌詞の意味を解説!なぜ自分を恨む?僕に足りないものと目指すゴールを読み解くの画像

瞼を閉じて確かめた想いが
追い風に乗って速さを増していく
時に足元取られそうな日も
間違うことをもう恐れないで
踏み出していくよ

出典: Answer/作詞:幾田りら 作曲:幾田りら

これまで確かな道を歩んできたにも関わらず、不安に襲われ動けなくなっていた主人公。

そんな彼女に必要だったのは、「自信」というたった1つの希望でした。

どんな時も自分の力を信じ、臆することなく手を伸ばしていく姿からは、力強さすら感じられます。

顔を上げて前を向いていれば、内に秘めたポテンシャルも余すことなく発揮できるでしょう。

何かに挑戦する時、人は恐怖を感じずにはいられません。

そんな時に信じられるのは、今まで努力を重ねてきた自分のことだけなのです。

目を閉じれば、これまでの日々が頭の中を駆け巡るでしょう。

これまでの道のりも、これからの未来も全ては自分次第。

そこに「取り返しのつかない失敗」などないのです。

果てしない夢だとしても

あなたの人生はあなただけのもの

幾田りら【Answer】歌詞の意味を解説!なぜ自分を恨む?僕に足りないものと目指すゴールを読み解くの画像

手繰り寄せた未来予想図
この手で書き換えていく

出典: Answer/作詞:幾田りら 作曲:幾田りら

「もしかしたら」「~かもしれない」という言葉に踊らされ、不安の色に染められていた主人公の未来。

暗い色でベタ塗りされたかのようなそれは、よく見るとたくさんの色で彩られたカラフルなものでした。

未来を描くのに、年齢や経験は関係がありません。

思い立ったその時から、また新たな未来を描くことだってできるのです。

周りの期待に応えているうちに、自分は何がしたいのかわからなくなってしまった……。

それは称賛はされど、満足はできないはずです。

大切なのは、今自分が何をしたいのかということ。

自分の未来は誰にも決めることはできない、自分1人だけのものなのです。

目指すゴールラインとは

幾田りら【Answer】歌詞の意味を解説!なぜ自分を恨む?僕に足りないものと目指すゴールを読み解くの画像

視えない声に
奪われないように
ここにいるための僕の証明を
思い描いた日々を重ねていく
振り返ればもう 無数のゴールライン
越えてきた証

出典: Answer/作詞:幾田りら 作曲:幾田りら

心の中にずっと引っかかっていたあの言葉も、思い返せば誰の言葉だったかわからなくなってしまいました。

ふと手元に目を落とせば、SNS上で知らない人同士が罵り合っているこんな世界。

当然のように他人に干渉し、心を踏み荒らしていく人々がいなくなることはありません。

そして一生懸命に頑張っている人ほど、心ない一言で心をかき乱されてしまうものです。

そんな自分をすくい上げてくれるのも、やはり自分。

他人が知らない「本当の自分」を武器に、心を奮い立たせていくしかないのです。

まだはるか遠くにあるように見える「未来」。

しかし後ろをよく見ると、過去の自分が描いたはずの小さな「ゴール」がいくつもあるのがわかります。

主人公はしっかりと目標を達成し、今ここに立っているのです。

叶うとは思えない途方もない未来でも、未来の自分にとっては「既に叶った未来」かもしれません。

これまでいくつもの目標を達成してきた主人公には、既にゴールテープを切るだけの力が備わっているのです。

これからも成長を止めない主人公

全てを肯定するかのように

幾田りら【Answer】歌詞の意味を解説!なぜ自分を恨む?僕に足りないものと目指すゴールを読み解くの画像

このままどこまで
歩いていくんだろう
鏡にうつる僕が頷く

出典: Answer/作詞:幾田りら 作曲:幾田りら

1番の初めでただ見つめているだけだった自分の姿。

これまでの努力や実力を受け止めきれず、自信が持てない主人公を表したワードが並んでいました。

しかし曲の終盤には、心の中で自分が自分を認めてあげている姿が描かれています。

「この道を、このまま進んでいけば大丈夫」

その確固たる自信は、これまでの積み重ねが合わさってできた結晶のようなものです。

どんなに偉い人の言葉でも、自分の言葉に勝るものはありません

こうして大勢からのエールを全身で受け止めて、主人公は今日も歩いていくのです。