生誕ソロライブで初披露!TSUBOMIとは?
2018年6月27日、「私立恵比寿中学」の安本彩花さんが20歳の生誕ソロライブに新曲を披露しました。
タイトルは、”TSUBOMI”安本さん自身が作詞作曲、
音楽ユニット”Jazzin'park” 久保田慎吾さん編曲の楽曲です。
ライブのラスト曲"青空gift"の直前に披露されました。
まず、ライブの映像をみて見ましょう。
歌詞ひとつひとつに感情を込めて堂々と歌い上げる姿が印象的ですね。
この曲に、彼女の強い想いが込められていると伝わってきます。
“TSUBOMI”という曲名は、「少女性」や「未熟さ」を連想するワードです。
今年20歳という大きな節目を迎えた安本さん。
これから、より精神的に成長して花開きたいという決意を感じさせるタイトルです。
また、伝えられない想いをつぼみに秘めるといった意味合いも感じさせますね!
曲はこのようにはじまります。
思ってないこと言ってほんとの気持ち 言えなくて怖くて震えるこの声 伝わるかこの思い君が思うより私が思うよりずっと遠くて
出典: TSUBOMI/作詞:安本彩花 作曲:安本彩花
では、安本さんがこの歌を通して伝えたいコトとは? 歌詞から紐解いてゆきたいとおもいます。
TSUBOMIの歌詞を徹底解釈!20歳の人生が詰まった名曲
希望を求め悩む日々
みんなが出来ることが出来なくて 強がりな私は頑張ってるふりをして やりたいこと見つからなくて
出典: TSUBOMI/作詞:安本彩花 作曲:安本彩花
まず、この部分からは、「みんな」からの視線を意識して頑張っている心の葛藤が感じられます。
10代というのは、誰かに承認してほしい、成果を出したいという気持ちが特につよい時期ですよね。
でも、その頑張りが迷いや苦しみを産んでしまうこともあるでしょう。
例えば、赤ちゃんというのは、そこにいるだけで皆に愛されます。花のような存在ですね。
花であることは、ありのままの自分を受け入れていることとも言えます。
ですが、人間は成長するにつれ他人を基準に競争します。
他人と自分を比較し、葛藤が大きくなります。
そして、花のようだった子供は心をとじます。
胸に痛みを秘めたつぼみになってしまうのです。
つぼみからぬけだそうとすればつぼみの自分が強調されてしまいます。
「綺麗に咲く花」とは
ずっと探し続けた手探りな毎日で ほんとの自分がわからなくて悩んで 私には私だけの代わりのない誰にもない いつかいつか綺麗に咲く花になりたい
出典: TSUBOMI/作詞:安本彩花 作曲:安本彩花
気づくと無自覚に自然体でいられなくなってしまう。
日常にある幸せ、仲間の愛おしさを忘れてしまう。
そうやって人は我慢を重ねて「大人」になってゆきます。
ですが、アイドルというのは少女らしさ、青春の輝きを求められますね。
それと同時に、表舞台にたち、ものすごく競合する面がある仕事でもあります。
安本さんは、矛盾するものが交差する世界でトップアイドルとして活躍しています。
彼女ならではの苦しみが現れている部分でしょう。
ここでの「花になりたい」という言葉は、「華やかさ」
つまり、人に愛でられる存在としての花であると解釈できます。
花になりたいというつぼみの願いを表しているように見えますね。
この言葉は、後半にもう一度登場します。
そこでは、異なった重要な意味を帯びているのです。
時のはかなさを感じさせる歌詞
時の流れと悲しみ
うまくいかないや時間だけが過ぎて行く あぁ取り残されたくなくて やりこなしたことは無駄じゃないから 果たせぬ思い 悔しくて…やるせない…
出典: TSUBOMI/作詞:安本彩花 作曲:安本彩花
このラインでは、「取り残されたくなくて」、「果たせぬ想い」というキーワードに注目しましょう。
この言葉が、歌詞の中で二つの意味を持っていると解釈できるんです。
ここまでの歌詞は、安本さんが必死で頑張っている様子について描写していました。
ここでは時間について描写されています。
どんな人も時間には逆らえない、年を重ねて命はいつかなくなる。
安本さんは、時の流れがもたらす苦しみに気づいてしまったということでしょう。
“TSUBOMI”というタイトル自体、つぼみから花という時間の経過を感じさせるものですよね。
心残りのない結果が出したい。
けど、思うようにいかないというのが「取り残されたくなくて」の一つ目の意味でしょう。
果たせぬ想い、というのも、やり残しがあるという自分に向けた言葉とも取れます。
次に、もう一つの意味を考えてみます。