風に吹かれて飛び立つとき!ばねが持つ力とは?
ぼよよよ~んとそらへ とびあがってみよう
ほら あのくもまで てがとどきそう
出典: ぼよよん行進曲/作詞:中西圭三,田角有里 作曲:中西圭三
いよいよばねが動き出します。
ぼよよよ~んと高く空まで飛びあがるほどの威力。
落ち込んで地に落ちたとしても、この強力なバネできっと這い上がることができます。
しかし、忘れてはいけないのはこのバネは自然には作動しないこと。
飛び上がってみようという言葉から、自分がその時に覚悟を決めて飛び出さなけれないけないことがわかります。
よって、ばねは単純な上がる物ではなく、自分の強い覚悟と意思といえるでしょう。
このばねがみんなの足の下には必ずついているんだよといっていた冒頭の言葉。
これらを重ね合わせてみました。
すると、皆、必ず困難を乗り越える強い心を持っているんだよという応援メッセージが浮かび上がってきます。
では、飛び上がったその先の手が届くかもしれない雲とは。
おそらく、ここでいう「雲」とは自分の辛い時期を乗り越える大きな目標・試練といえます。
「羽」ではなく、「ばね」
ぼよよん行進曲で面白いのは「ばね」という表現。
普通、前向きに飛び上がるという歌詞には多くは「羽」や「翼」という言葉が使われています。
未来へ向かって羽ばたくという言葉もよくつかわれていますね。
しかし、ここでいうその力は「羽(はね)」ではなく「バネ(ばね)」
羽ばたく肩ではなく、踏ん張る足にその力はつき、力強く歩いていく。
そしてそれが飛び上がるときの効果音=ぼよよん=タイトル(ぼよよん行進曲)に繋がっているんですね。
こうした素朴かつキラリと光る表現が心に響き、子どもだけでなく大人の心をも鷲掴みにするのかもしれません。
なにを飛び越えるの?たどり着く場所とは
雲を飛び越えていく
ぼよよよ~んとたかく とびこえてゆこう
出典: ぼよよん行進曲/作詞:中西圭三,田角有里 作曲:中西圭三
ここでいう「飛び越えていこう」とは、何を飛び越えるのか。
それは、おそらく前述した手が届きそうだった雲。
つまり、自分にとって困難だった目標や試練といえるでしょう。
目標・試練に向き合い、継続・挑戦し続けるといつか飛び越えることができるよというメッセージなんですね。
虹のふもとで笑顔で待つ君って?
にじのふもとで えがおで待ってるきみがいる
出典: ぼよよん行進曲/作詞:中西圭三,田角有里 作曲:中西圭三
目標・試練(雲)を乗り越えた先にある虹のふもと。
これは目標を達成したゴールといえます。
そして、そこで待っている笑顔の君。
これは様々な意味に解釈することができます。
支えてくれた仲間たちの笑顔。
あるいは目標を乗り越えた先にある新しい出会い。
また、亡き人への思い出がある方は、その人に良い報告ができるという意味に受け取ることができます。
生きていることの大切さ。強くなっていく自分
思い出して、足の下
なんでそうなふうに うつむいているの
おもいだして あしのした
とてもとてもだいじな「いま」をいきてるんだぜ
出典: ぼよよん行進曲/作詞:中西圭三,田角有里 作曲:中西圭三