「踊り子」の魅力に迫る

【踊り子/村下孝蔵】切なくおぼつかない感情を絶妙な比喩で表現!歌詞の意味を徹底解釈!コード譜あり♪の画像

「踊り子」とはどんな曲?

それでは早速「踊り子」について迫っていきましょう。まずはこの曲はどんな曲になるのか、紹介からしていきます。

村下のデビュー4年目、6枚目のシングルA面の曲。のちに同年発売のアルバム『初恋〜浅き夢みし〜』の3曲目として収録された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/踊り子_(村下孝蔵の曲)

村下孝蔵さん自身の6枚目のシングルとして発売されました。この曲が発売される前に、村下さんの代表曲となった大ヒットシングル「初恋」がリリースされていました。

その期待もあってかこの曲は以下のような大ヒットを記録します。

前作「初恋」に引き続いておよそ10万枚(オリコン)を売り上げるヒット曲となり、「初恋」に次いでライブ・コンサートでの演奏回数が多い曲である。晩年のテレビ番組出演では、この曲を演奏する場合も多かった。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/踊り子_(村下孝蔵の曲)

なんと約10万枚という大ヒットを記録したんですね。前作の「初恋」からの期待を裏切ることなく、成功を納めました。

上記にもある通りライブ・コンサートでは、必須の曲になったことにも頷くことができますね。

多くのファンを魅了したとともに、さらなる自身の活躍のきっかけとなる曲にもなりました。そういった意味では、非常に重要な位置付けの曲とも言えるのではないでしょうか。

曲としては、耳に残るループのイントロが印象的です。イントロを聞いただけでもすぐにこの曲だとわかる人も多いと思います。

音楽としても、この時点で名曲感が溢れています。そして、村下さんのしっとりとしたボーカルが入り、哀愁漂う仕上がりになっています。

明るいというよりは、やや重みのある曲となっていますが、どこからかポップな要素も感じられ、聴いていてもバランスの取れた1曲ではないでしょうか。

「初恋」に引き続き、曲の構成としては非常にシンプルな仕上がりとなっていますが、今このタイミングで聴いても時代をあまり感じません。

まずその点に村下さんのソングライティングの素晴らしさを感じることができます!

音源はこちらで!

まだ一度もこの曲を聴いたことがないという方には、ぜひチェックしてみてください。

また、この他に、コンサートなどで披露する場合は、原曲に比べるとややアコースティックな部分が強まるため、少し違った雰囲気を楽しむこともできますね。

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歌詞

それでは「踊り子」の歌詞について見ていきましょう。実は、この曲のタイトルは、あるものを比喩表現することによって書かれています。

早速サビ部分のフレーズをチェックしましょう。

つま先で立つのは不安定

つまさきで立ったまま 君を愛してきた
南向きの窓から 見ていた空が
踊り出す くるくると 軽いめまいの後
写真をばらまいたように 心が乱れる

出典: 踊り子/作詞:村下孝蔵 作曲:村下孝蔵

この曲で良く出てくるキーワード。それが「つま先」です。もちろん実際につま先立ちをしているわけではありません。

つま先立ちをすることによって、体はどうなるでしょうか。それを想像した時にこの比喩がわかります。

もちろん、バランスをとるのがより難しくなります。つまり、「不安定になる」ということですね。

このつま先立ちで、ふらつき、くるくると回っているような状態が「踊り子」という絶妙な表現で比喩されているのだと思います。

恋には、幸せに物事が進む場合もありますが、駆け引きや不安など、様々なマイナス要素が待っている場合もあります。

この曲では、まさにそのマイナス要素によって、ふらついている状態が表されているのではないでしょうか。

サビ以外のフレーズも見ていきましょう。

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先の明るい恋ではない