「インファイト」の歌詞は?

インファイト 一歩先へ
インファイト そこで革命
じっと待つより 踏み込んでく We like that
成功へ どんな失敗も 全て無駄なんかじゃないRemind
そのままインファイト インファイト インファイト インファイト

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

インファイトとはボクシング用語で接近戦のこと。

「じっと待つより 踏み込んでく」この部分にぎゅっと意味が詰まっていますね。

待ってないで一歩先へ行く、失敗を恐れるんじゃなくて糧にして、いつか成功をつかみ取る。

失敗を恐れないで行こう!というメッセージを「インファイト」というフレーズに込めて歌っています。

くたびれたスーツと擦り切れたワークパンツこそ 勲章
女神とのチークダンス
夢みてる分 いつでも I feel young
掴み取りたい ビッグチャンス

口で言うだけなら簡単だ
でも未だこの場所ならUnderground
このストーリー 終わりまで あと何ページだろが
また 超えるぜ いくつも アドバンテージ

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

リリックにちゃっかりワークパンツを入れてくるあたり、気が利いています。しかもそれでライミングするっていう。

続くリリックで出てきますが、泥臭くてもアンダーグラウンドからチャンスを掴んで成り上がる!という姿勢はまさにB-boyですね。

KEN THE 390は相変わらず韻が堅いんですが、発音もハキハキしていて声が通るのですごく聴きやすいです。

常にスタンスはB-boy
派手に転んだら 塗っとけイソジン
傷だらけでも胸には自尊心持ち
目指す自分だけの新境地
導火線に火 つけて着火
どうかしてるほど 打ち込む One shot
何も恐れずに 一点突破
でなきゃそこまで即 ジエンドだ

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

とはいえ、失敗を恐れずに成功するまで何度もチャレンジだ!って、言うのは簡単でも実行するのって相当ハードです。

派手に失敗すると、どうしても気持ちがヘコむ時だってあります。

それでも、チャレンジして積み重ねてきた小さな成果が自尊心を支えているんでしょう。

「俺はこれでいく!」っていう真っ直ぐなB-boyイズム。

KEN THE 390って、ヴィジュアルに反して泥臭いことも言えちゃうのがクールです。

また誰かが言った 「ガチじゃない」
また誰かが言ってる 「勝ちじゃない」
俺の人生はフリースタイル歌詞がない
悪いがそこらの奴には貸しはナイ

緊張感から胸が踊りだすぜ
無駄な武器は捨てる矛に盾
限界まで研ぎ澄ました俺自身が刀
絶対勝ったらぁ

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

さて、お次はERONEパート。

「限界まで研ぎ澄ました俺自身が刀」

自分のスキル一本で勝負する、ガチンコの姿勢がよく表れています。

そういう意味でも「インファイト」ですよね。ボクシングはいつだって一対一。

ブームは死んだ 俺が殺した
ブームが終わって文化が残る
ブーム 文化 ブーム 文化
鳴り止まぬビートを踏みつけるんだ
あの日の負けすらも 糧になってん
今度は派手にやんで
ここで引いたら意味ないって
導いたるいい未来へ

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

「ブームは死んだ 俺が殺した」個人的にはこれがこの曲一番のパンチライン。

「俺が刀」「ブームは死んだ」発言からの流れで物騒な言い方になっています。

けれど言いたいのは「一時期のブームという段階はもう終わりにして次のステップに進もう」ということではないでしょうか?

流行り廃りじゃなくて文化のレベルに行くんだよ、というシーン全体に対する提言ですね。

崖っ淵にいるからこそ浴びる風
次に行くなら立ち向かえ
向かい風と追い風の狭間こそ浮かび上がる風が吹くからな
すぐ分からずもいつか必ずと少なからず
期待するならば
手に汗握って 立つ打席に 全部自分で背負った責任

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

ここからがFORKパート。渋い低音、これだけでカッコいいからFORKはズルい!

「向かい風と追い風の狭間こそ浮かび上がる風が吹くからな」

筆者は初めて聴いた時にはこの部分を何気なくスルーしていたんですが、実はすごくうまいことを言っていました。

高気圧で生まれる上昇気流って、中心に向かって吹いてきた風がぶつかり合って上に浮かび上がるものですから。

向かい風と追い風、その時々の流れの良し悪しの狭間にこそチャンスがある、っていう。

「すぐ分からずもいつか必ずと少なからず/期待するならば」

今すぐに売れるんじゃなくてもいい、いつか評価されると信じてやり続ける。

FORKの声の渋みとよくマッチしています。

感じた中で 悩め何回も
浮かんで俯瞰で眺め考えろ
イメージしな 逃げ道はない この先は覚悟して行きなさい
道なりじゃなくて道無き道を生き恥をさらして生きなきゃならねぇ
誰でもゼロだろ1から学べ
ドン底にいるなら位置は下がらねえ

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

そしてさすがFORK、相変わらずのハードライミングです。もはやお家芸。

また、「逃げ道はない この先は覚悟して行きなさい」こんな口調もFORKらしいですね。

「道なりじゃなくて道無き道を行き恥をさらして生きなきゃならねぇ/誰でもゼロだろ1から学べ/ドン底にいるなら位置は下がらねぇ」

ここは本当に熱いですね。

「ドン底にいるなら位置は下がらねぇ」というフレーズはfookの「どんな失敗も 無駄なんかじゃないRemind」にかかってます。

どちらも「失敗を恐れるな」というメッセージは同じですが、FORKのverseの方がより泥臭くて、開き直っている感じがします。

自制心はねーが信念のあるバースを吐くやつのみの人選
この前傾姿勢と精神全員の視線集めるメッセージ性
誰かに用意されたステージへ登り容赦なく
上げるボルテージ
人の獲物貪る様に提示
未だ維持捨てず持ってる意地

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI

お次は裂固。

「自制心はねーが信念のあるバースを吐くやつのみの人選」これは本当にそのまんま!

泥臭い信念のあるverseばっかりなので、この楽曲は本当にヘヴィです。

そんな中でも一番若手の裂固。若手らしいハングリーさが見え隠れします。

「誰かに用意されたステージへ登り容赦なく/上げるボルテージ/人の獲物貪る様に提示/未だ維持捨てず持ってる意地」

このあたりはまさに彼のハングリーさが表れていると言えないでしょうか?

各地のMCバトルの大会にも積極的に参加しつつ、フリースタイルダンジョンのモンスターとしても君臨する裂固。

そんな自分の現状をぴったり当てはめたような歌詞ですね。

なにが大事
自分の足動かし存在価値を毎日
追い求め地元や都会の街
出るかも分からん答え探し
だが書いた詩をしないないがしろ
無駄じゃねーあの日描いたビジョン
既にウエストキツくしめたベルト
ゲスト頭ケツも問わね尽くすベスト

出典: インファイト/作詞:KEN THE 390・ERONE・FORK・裂固・Mr.Q 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI