Back In Love Again/三代目J Soul Brothersの歌詞に描かれる恋とは？

サビの部分は「もう一度ふたりの未来を重ねよう」という

ストレートでポジティブなフレーズから始まります。

それまでの、ネガティブな感情が一気に払拭され、未来に向かった歌詞になっています。

ガラッと空気感を変えることで、失恋から気持ちを切り替えて

また新しい気持ちで彼女に向き合おうという潔い前向きさが伝わります。

別れは当然つらいものですが、

失って初めて気付く彼女の良いところや存在の大きさを感じていて

彼女への想いはより強いものになっています。

別れても好きという気持ちは変わらない。

むしろ一度失ったからこそ、その存在の大きさに気付き、

もっと好きになったという強いメッセージ性を感じさせます。

また、もう一度チャンスが欲しい、心の底から、やり直したいという

少し重たくなりがちなテーマが英語になっていることで曲に軽やかさを持たせています。

彼女がいた頃を懐かしく思い、彼女の不在を実感している場面です。

これまで当たり前のように側にいてくれた彼女や、

彼女のいる賑やかな毎日がまるで昨日の事のように思い出され

静けさが身に染みています。

「ふと気付いたら静けさの中」というのは、

それほど主人公にとって彼女の存在が大きく

無意識に彼女のいた賑やかな日々を思い出してしまうのでしょう。

車に乗って、窓の外を流れていく景色と、

自分の彼女に対する変わらない気持ちを対比した表現です。

彼女がいてくれることは当たり前ではないと気付いた今なら、

君への想いは変わらない、君のためならもっと強くなれる。

前より別れた今の方がもっともっと好きなんだという募る想いが伝わってきます。

「夢の続きを描けたはずなのに」という歌詞からは

出会えたことが奇跡とも思える彼女とはずっと一緒にいられると思っていたのに

自分からその手を放してしまったという後悔が感じられます。

もう一度チャンスをくれたら、今度こそ一緒に時を刻みたい。

「たったひとつの願い」というのはシンプルに、

「君」とずっと一緒にいられることなのではないでしょうか。

この歌詞の部分はそれまでのポジティブな感情の表現とは一味違う雰囲気です。

静かで落ち着いたメロディーからは、

これからは君を傷つけない、離さないという強いという決意がひしひしと伝わってきます。

他の部分が、別れてしまった彼女に対するメッセージとすると

この部分は自分自身に対して言い聞かせているという印象があります。

彼女との思い出を振り返って、ここからやり直そう。

どんなことからでも自分が君を守り、もう二度と離さないという確かな決意が表現されています。

静かなメロディーが内面の決意を強調しています。