学生生活の思い出は授業中に起こった出来事だけではありません。
印象が強いのは授業が終わった後に体験したことなんてことも…。
少し空気が自由に流れる放課後。聞こえてくるのはブラバンの練習や運動部の掛け声です。
遠くから届く音に誘われるように空を見る僕に起こったことは?
瞬間を切り取って
夕日の校庭 振り向く横顔
僕の宝物に 一瞬が永遠になる
出典: 笑顔のゲンキ/作詞:森浩美 作曲:馬飼野康二
学園を舞台にしたアニメに必ず出てきて欲しい一場面が、ストレートに歌詞になっています。
今日は2人で帰る約束をしていたのでしょうか?
何気ないおしゃべりで過ごした時間はかけがえのない2人だけのものです。
いつの間にか太陽が沈む時間になっていました。茜色の空が次第に広がります。
いつものように僕より少し前を飛び跳ねるように歩く君が、夕焼けの中で立ち止まりました。
僕の歩みを止めた君は僕に何かを言おうとして振り返ります。
そして言いかけた言葉を君は笑顔に変えてまた前を向いて歩き始めました。
カウントすればほんの数秒の出来事が、映像になって心に焼き付きます。
僕だけが知っている夕焼けの中で見た一瞬の笑顔は、決して消えない思い出になりました。
アニメの主人公が登場!
歌詞の中に歌の主人公がここで登場します。
いつも頭につけているリボンの色は赤。1番目立つ色を選びました。
赤色からイメージする言葉には、元気の印・情熱・行動力があります。
身につければまず自分がアグレッシブに動くことが出来るのが赤です。
トレードマークは赤
元気な君が好き 赤いリボンもキリリっと
あぁ奇跡を 起こしそうな 不思議なチカラだね
出典: 笑顔のゲンキ/作詞:森浩美 作曲:馬飼野康二
「笑顔のゲンキ」の主人公は赤いリボンをいつもつけている、姫ちゃんこと「野々原姫子」ですね。
原作でもある少女漫画の主人公として100点満点の名前とビジュアルの持ち主です。
赤は自分が元気になれると同時に周りも元気に出来る特徴を持つ色。
特に姫ちゃんの赤いリボンは通常サイズよりやや大きめ、離れていても分かります。
赤いリボンを揺らしながら走ってくる姿に、周りの人も気が付けば元気をもらっているのでしょう。
そして歌詞の中の赤いリボンには元気になるだけではなく、想像もつかないようなパワーがあるようです。
夢と希望が詰め込まれた少女漫画の世界を、歌詞がお手本のように言葉をつなぎました。
赤いリボンをつけて笑顔になれば、元気が湧いてきます。
そしてもっと別のパワーが出せる自信が僕の心に生まれるのです。
どうしても笑顔になれない時や元気が出ない時は、赤いリボンをつけた姫ちゃんが隣にいてくれたら…。
だれもが「笑顔のゲンキ」で明日に向かうことができるでしょう。
無意識な君だから…
あの子がいると何だか楽しい…周りも元気になれる…。でも本人は意識をしていません。
いつも通りの自分でいることが周りを自然に元気にします。
赤いリボンの輝きはお日様の温もりも持ち合わせているようです。
幸せの中に周りを巻き込んで…
君は気づいているの? 周囲(まわり)の人を
しあわせにする あぁ自分に…
だから君が辛い気持ちになると
途端に風は 寒くなる
出典: 笑顔のゲンキ/作詞:森浩美 作曲:馬飼野康二
赤いリボンの姫ちゃんはいつも笑顔、そして元気です。
でも赤いリボンと笑顔と元気は自分のためのもの。
それを人に見てもらおうとは思っていません。
いつも楽しいのは心から自分が楽しいと思っているから…。
周りを巻き込むオーラなんて言葉でまとめられるものでは無いのです。
そこにいるだけで周りの空気を温かくできる君。
僕の前で笑っている君が、それに気が付いていないことに切なさを覚えます。
僕の心をこれ以上切なくさせないためにも、君には笑顔でいて欲しいのです。
冷たく暗い太陽のいない世界は誰もが望んでいません。
いつまでも輝く赤いリボンと「笑顔のゲンキ」を皆が待っています。