一途すぎる想い
別れても変わらない恋人への想いが綴られています。
大切にしようとするあまり遠ざけてしまう。
嫌われないように必死で自分を押し殺す。
そんな恋愛が上手くいくはずもなく、恋人とは終わりを迎えてしまいます。
苦しくて、寂しい恋だった。
だけど、それ以上にあなたと一緒にいられて幸せだった。
そんな一途すぎる想いに胸が痛くなる曲です。
痛々しいほどに純粋
曲はピアノ伴奏とericaの歌声のみで始まります。
涙がこぼれるように奏でられるピアノ。
過去を振り返って想い出に浸っている様子がまざまざと目に浮かんでくるericaの歌声。
「失恋したばかりの女の子の歌」という世界観が、冒頭から既にできあがっています。
語るように歌われていく、あなたへの想い。
痛々しいほどに純粋な気持ちが伝わってきますね。
付き合っているのに片思いみたい
後悔しても遅い
私こんなに好きだったんだね
今更気づくなんて
きっとこんなに
誰かを好きになることはもうないでしょう
出典: あなたがいた日/作詞:erica 作曲:erica・nao
別れたあとになって、自分がどれほど相手のことを愛していたのか痛感する。
ここの歌詞には、きっと多くの人が共感を覚えることでしょう。
あなた以上の人はいない。
そう伝えたいのに、もう隣にあなたの姿はありません。
「今更~」という歌詞からは、この曲の主人公の後悔が伝わってきます。
もう遅い。そう自分に言い聞かせてみても、気持ちの整理がなかなかつけられない。
そうして最後にたどり着いた答え。。
それが「きっとこんなに~」からの歌詞なのでしょう。
付き合っているときにこの気持ちを伝えていたら、何かが変わったのでしょうか?
失う怖さ
あなたと出会い あなたに恋し
そばにいれた それでそれだけでよかったのに
付き合ってても片想いみたいで
失うことが怖くて
寂しいなんて言えなかった
出典: あなたがいた日/作詞:erica 作曲:erica・nao
ここの歌詞では、あなたとの出会いと、付き合っていたときの心情が歌われています。
主人公はきっと、あなたに一目惚れをしたのでしょう。
出会った瞬間からどうしようもなく惹かれてしまった。
あなたと付き合うことになったときの喜びや感動は、きっと言葉にできないほどのものだったはず。
だからこそ「片思いみたい」と思ってしまったのではないでしょうか?
あなたと付き合えるなんて、まるで夢みたい。
いつこの夢が覚めてしまうのか、主人公は怖くてたまらなかった様子です。
あなたのことが好きすぎるあまり、失う恐怖に支配される。
我が儘を言ったら嫌われてしまうかもしれない。
そういった思いもあって、「寂しい」と言うことができなかったのでしょうね。
諦めきれない想い
最初から傷つく恋と分かっていたはずなのにね
止められなくて ただ会いたくて 信じたくて
出典: あなたがいた日/作詞:erica 作曲:erica・nao
主人公はこの恋が上手くいかないことを、最初から分かっていたようです。
あなたに対する自分の想いと、自分に対するあなたの想い。
その2つの想いに温度差があることを、主人公は敏感に感じ取っていたのかもしれません。
私の「好き」とあなたの「好き」は違う。
それでもそばにいたかった。
「止められなくて~」という歌詞には、主人公のそんな想いが込められているように思います。
また「信じたくて」という歌詞。
この歌詞からは、「いつかはあなたに本当の意味で愛してもらいたい」という主人公の願いが読み取れます。
上手くいかない恋だと分かっていた。
だけど、最後まで希望を捨てることができなかった。
諦めきれない想いほど、切なくてやるせないものはないですね。