「DREAM SOLISTER」はTRUEさんも新たな自分を発見するほどキラキラとしたナンバーです。

しかし、アニメの内容自体は明るさ全開のストーリーではありません

「響け! ユーフォニアム 」の内容は?

【DREAM SOLISTER/TRUE】「響け!ユーフォニアム」OP主題歌の歌詞&フルPVを紹介の画像

原作は武田綾乃さんの小説「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」

原作者の武田さんが小中学校で吹奏楽部に在籍していた経験と母校の吹奏楽部を取材して小説化した作品です。

そのため内容も経験者じゃないと分からないような吹奏楽部にまつわる悩みや苦労がリアルに描かれています。

その中で、やる気のなかった主人公の少女が周りに勧められて吹奏楽部に入部。

さまざまな問題や人間関係に悩みながら全国大会出場を目指していくというストーリーです。

ルンルン、キラキラというよりもストーリー自体はどちらかというとジメジメ、クヨクヨした感じです。

舞台となっているのは、原作者・武田さんの出身地である京都府宇治市。

しかも、アニメ制作をしているのは京都アニメーション。

人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズや「CLANNAD」などを手掛けている制作会社です。

演奏と完全に一致したキャラクターの動き。

そして、制作会社の本拠地でもある京都府宇治市の繊細な街並みもアニメの魅力を高めています。

アニメは2015年に第1期。

2016年に「響け!ユーフォニアム2」として第2期を放送。

第1期と第2期それぞれ振り返る劇場版も上映されています。

主人公が演奏する楽器「ユーフォニアム」もこの作品によって人気が高まりました。

「DREAM SOLISTER」はリアルな青春の楽しさを表現

内容こそジメジメしていますが、逆にそれがリアルな青春なんですね。

「DREAM SOLISTER」は主人公たちがつかんでいくはずの音楽の楽しさ

振り返ってみると「楽しかったよね」と思える青春のキラキラとしたイメージを表現した楽曲です。

アニメのOPで聞くと、この楽しさ全開の楽曲じゃなければダメというぐらいにはまっています。

「DREAM SOLISTER」の歌詞を紹介

【DREAM SOLISTER/TRUE】「響け!ユーフォニアム」OP主題歌の歌詞&フルPVを紹介の画像

それでは「DREAM SOLISTER」の歌詞を見ていきましょう。

歌詞TRUEさん本人

作詞家で活動しているときの名義、唐沢美帆で作成しています。

あこがれをフルボリュームで届けよう

叶えたい事が 溢れてるから
立ち止まってる 暇なんてないよね
胸に秘めたあこがれを フルボリュームで届けよう
行こう…クレッシェンドの向こうへ

つまずいてもいい はみだしてもいい
君の音色を 僕たちは待っている

出典: DREAM SOLISTER/作詞:唐沢美帆 作曲:加藤裕介

叶えたいことあふれてますか?

いやいや、「現実ってそんなもんじゃないから」なんて思っちゃってませんか?

そう思っちゃったひとは学生のころ。

それでもダメなら、もっと小さかったころを思い出してみてください。

ありますよね。

楽しかったことや、あんなことしたかったなってこと。

その時の自分を思いっきり、後押ししてみてください。

それが、この歌詞です。

「クレッシェンド」は音楽用語の「だんだん強く」。

「君の音色を」は、「そんな君を」みたいな感じではないでしょうか。

待っているのは、文字通りの仲間でもあり、両親などでもあり、あなた自身でもありますね

生まれたての夢つめ込んで

【DREAM SOLISTER/TRUE】「響け!ユーフォニアム」OP主題歌の歌詞&フルPVを紹介の画像

響け! 生まれたての夢つめ込んで
大きな空へ いま旅立とう
拓け! 笑顔を味方につけて
離さない 諦めたくない
限界さえも 跳ね返す勇気で
DREAM SOLISTER

出典: DREAM SOLISTER/作詞:唐沢美帆 作曲:加藤裕介

「響け!」はアニメのタイトル「響け! ユーフォニアム」にも含まれている、この歌のまさにキーワードです。

Bメロまでの歌詞を引きついで、クレッシェンドも限界も飛び越えて、突き進めと応援しています

「DREAM SOLISTER」は造語です。

楽曲のあるパートを単独で演奏するひとのことを「SOLIST(ソリスト)」と言います。

そのソリストを強めたというか、はっちゃけさせた感じと言ったらいいでしょうか。

「夢を持っている(追い掛けている)キミだよ! キミ!」。

みたいなイメージだと思います。

あえて、ひとりの「SOLIST」を使ったのにも意味があると思います。

ひとり一人の夢や想いがつながって合奏となること。

そして、夢が叶うことを伝えたいのではないでしょうか。

いま始まる青春のプレリュード

不器用で 素直じゃないトコロも
頑張り屋の君の 個性だから
素顔のままでもう一度 想いを奏でてみよう
夢のタクトは 自由自在

ヒトリじゃ出せない 音があること
気付いたから 迷わずSing! 弾けようよ
輝けSwing!!
それぞれのココロ 重ねあえば
いま始まる 青春のプレリュード

出典: DREAM SOLISTER/作詞:唐沢美帆 作曲:加藤裕介 編曲: 加藤裕介

「だって、自分じゃ」なんて誰でも思うことです。

一見、簡単にやってのけて見えるひとだって、最初からうまくできることなんてありませんよね。

みんな、それぞれ自分に合ったやり方を見つけて頑張っているんです。

それに、みんなが同じ性格で能力だったら、どんなことだって、仕事だってうまくできません。

違う考え、違う個性、違うやり方が合わさって、ひとりでできないことができるようになります。

だから、クヨクヨしたって大丈夫。

「キミのままで頑張って!」っていうメッセージです。

プレリュードは前奏曲。

そして「みんなの個性と心が重なって青春が始まるんだよ。さあ行こう!」と促しているんですね。

まだまだフォルテシモ